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「きぼう」の船外実験プラットフォーム利用テーマの紹介

1) 全天X線監視ミッション
研究チームリーダ:松岡 勝
(理化学研究所主任研究員)

本研究は、いままでにない高い感度で全天X線の長期的な観測及び時間変動のモニタリングを行うというもので、天文学の広い分野に有益かつ大量のデータを提供することが期待できる、非常に意義のあるテーマといえます。

計画では、2000年代初頭に全天X線監視装置を「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォームに搭載することとしています。この時期には同種のX線観測ミッションの計画がないため、本監視装置によるデータは、視野の狭い大型望遠鏡によって衛星や地上で観測を行っている機関へ、重要な突発的天文現象の発生を知らせるという役目を担うことになります。


2) サブミリ波サウンダ実験ミッション
研究チームリーダ:増子治信
(情報通信研究機構地球観測計測部長)
技術開発リーダ:稲谷順司
(JAXA招聘研究員)

この実験はサブミリ波領域にけるリム放射サウンディングの新しい方法を実証するためのもので、オゾン層破壊や地球温暖化に決定的な役割を果たしている成層圏中の分子を観測することを目的としています。高感度のサブミリ波受信機を搭載しており、人間活動に由来するHO2、NO、C 伀、BrOなどの微量ガスを全地球規模で調べることができます。成層圏における化学反応とその地域的時間的変化が明らかにされるでしょう。観測の感度を向上させるために、超伝導サブミリ波センサーやそれを絶対温度4度まで冷却する機械式冷凍機など、宇宙における新しい技術が採用されています。その技術と観測データは、将来のより本格的な大気研究ミッションに向けて重要な一歩となります。


3) 宇宙環境計測ミッション
研究チームリーダ:五家建夫
(JAXA主任開発部員)

本提案は、宇宙ステーション軌道における放射線などの宇宙環境データを宇宙環境計測装置(SEDA)で計測し、過去の計測データと統合して宇宙環境モデルをさらに充実させるためのものです。これらのデータを定量的に把握することは、実験データの評価や計測機器設計のために不可欠であるほか、関連する科学研究などへの利用も期待されます。


最終更新日:2007年3月13日

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