宇宙ステーションの日本の実験モジュール「きぼう」(JEM:Japanese Experiment
Module)の利用に向け、宇宙環境を利用した研究を総合的に行う研究実施母体が、宇宙環境利用研究システム(SURP:Space Utilization
Research Program)です。
これは、JAXA内の理事長直轄の組織で、外部機関との共同研究及び外部研究者のJAXAへの招聘制度を活用した、外部に開かれた流動的な研究組織です。
SURPでは、必要に応じて研究者、技術者などで構成する研究チームを組んで、宇宙環境利用に係わる先導的又は共通基盤的な地上研究をはじめとして、きぼうの利用テーマとして選定された研究やスペースシャトル等利用テーマとして選定された研究を行います。
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培養した細胞の顕微鏡による観測 |
研究システム長は、研究チームリーダを指導しSURPにおける全ての研究を統括します。
アドバイザーは、必要に応じて研究システム長に対して特定の専門分野について助言と援助を行います。
研究チームは、研究チームリーダを長として、研究テーマとその進歩に応じて研究員、技術者、研究支援員などにより構成します。
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委員長:菅野卓雄 (東洋大学学長) |
JAXAの外部諮問委員会として、きぼうの利用要求を総合的に取りまとめるとともに、研究テーマの選定及び評価を行います。
SURPにおける研究は、この委員会の評価を受けます。
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