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宇宙環境利用研究システム長:井口 洋夫 |
私達人類が数百万年にわたって住み慣れてきた地球環境から、新世界としての宇宙環境を知って40年。その間に営々として積み上げてきた科学と技術分野での研鑽が、ここ宇宙ステーションとして21世紀の初頭に結実せんとしている。
この壮大な宇宙開発の新局面で宇宙環境利用研究システム(SURP)が発足したことは意義深いと共に、その中で仕事にたずさわっている者として責任の重さを肌で感じている。微小重力、真空、放射線、全天視野、そして特異的外気の宇宙環境の利用は、科学及び技術両面での人類の夢を現実のものにしてくれるであろう。SURPでは、来るべき宇宙ステーション利用に向けての研究推進、国内外の研究者、技術者の力を結集しての研究展開を進めている。その更なる拡大のために、多くの方々の支援と協力を是非ともお願い申し上げたい。
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