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| 液状物質 - 4 | |
| 4. 液体のコントロール − これまでの試み | ||
| 材料実験等では,実験のために液体を保持したり形を保ったりする必要があるの
で,さまざまな法則を使ってこれを実現している。液体を使った造形に応用するため,液体のコントロールにはどのような方法があるのかレ
ビューする。 (1) 磁場 伝導体,強磁性体は磁場による変形が可能である。
加熱によって表面張力が低下すると,表面張力対流(マランゴニ
対流)が発生する。材料実験では,これに伴う波の発生を防ぐことが
課題になる。
ベルヌーイの定理を利用して,資料を気流の浮き出し口に保持することができる。 (6) 波 水面の波には,表面波(重力波)と表面張力波がある。地上では重力による表面波が支配的で,表面張力波は短い波長 (1.7cm以下) の波でしか見られない。いっぽう,微小重力下では復元力が表面張力のみになるので,波長が長く周波数の低い (数 Hz 以下) 表面張力波も可能となる。ループに保持した水膜の実験では,ループをゆっくりと動かすと表面張力波が発生し,水がしずくのように飛び出す現象が見られてい る。 ![]() (7) 濡れ性 液体には濡れ性があるので,これを利用して液体を保持したり変形したりすることができる。ISS で行われた,ループによる液体の保持の実験 (前ページ) はその例である。水が入ったポリ袋にループを入れ,ループを引き出すときに袋の入り口の開きぐあいを調整することで,任意の厚さの水膜を作ることができ る。針 金細工の間に水膜を張るという例もある。 |
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