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宇宙文化人類は宇宙に飛び出してみて、初めて自分が生まれ、生活している地球をその目で見ることができ、自分たちを客観的に見るようになりました。「宇宙船地球号」という概念の誕生です。 「地球は青かった」 宇宙に飛び出した人は、国境のない地球、暗黒の中に青く輝く姿、を目の当たりにし、それから発せられた言葉の中には、人類全体で共有すべき新たな地球観や、人類の目指すべき方向性についての鍵があるかもしれません。 この様な視点を持ち得た我々人類は、これらをどのように活用し、何を考え、我々の子孫に何を残していくべきでしょうか? 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、その答えをみつけるために、人類初の国際協力による有人宇宙施設(国際宇宙ステーション(ISS))を利用した文化・人文社会科学的活動を考え、進めています。
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タイトル | 応募代表者(所属機関) |
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飛天プロジェクト | 石黒節子(お茶の水女子大学) |
水の球を用いた造形実験 | 藤原隆男(京都市立芸術大学) |
墨流し水球絵画 | 逢坂卓郎(筑波大学) |
Spiral Top | 逢坂卓郎(筑波大学) |
宇宙庭 | 松井紫朗(京都市立芸術大学) |
光るニューロン | 野村仁(京都市立芸術大学) |
宇宙でのファッショナブルライフ | 宮永美知代(東京芸術大学) |
手に取る宇宙 | 松井紫朗(京都市立芸術大学) |
宇宙モデリング | 米林雄一(東京芸術大学) |
ISS宇宙飛行士の‘moon’score | 野村仁(京都市立芸術大学) |
委員長 | 高柳 雄一 (多摩六都科学館 館長) |
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委員 | 井口 洋夫 (JAXA 顧問) |
岩城 見一 (京都国立近代美術館 館長) | |
酒井 忠康 (世田谷美術館 館長) | |
中谷 日出 (NHK 解説委員) | |
南條 史生 (森美術館 副館長) |
微小重力環境における芸術表現の未来〜宇宙と人間の本質の探究に向けて
人類が宇宙をめざし、そして宇宙からを視点を得たことで、地球環境に対する理解が深まり、自然と人間、心、感性、宇宙観などが注目されてきました。それらに焦点をあて、研究を行いました。
人類が宇宙へ手を差し伸べ、その手にする様々な事象を我々が創造の源とし、未知を理解し、未知を考えることから、研究の未来も始まると考え、4つのプロジェクトを進めました。
宇宙への芸術的アプローチ
人類が始めて宇宙にもつ恒久的な活動拠点ISSは、自然科学・工学分野だけでなく、科学技術と芸術、人文諸科学の"統合"を通じて、宇宙時代における人類の新たな自然観・生命観を形成していく契機になると思われます。
この契機を促進するために、宇宙における芸術表現の意義と可能性、条件と方法を研究しました。大きく3つのプロジェクトを実施し、宇宙文化の創造を探りました。
京都市立芸術大学の提案により、無重量状態での空間感覚の変容を探る抽象画を描きました。
これまでにJAXAと大学等が進めてきた共同研究より生まれた作品を展示しております。
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