(1)宇宙実験準備作業への予算措置
今回の公募においては実験生物種、実験装置、実験手順が決められています。このため、提案が採択された後の、実験を搭載するための準備作業は下記に示す限定された内容となります。
1)準備作業
- 適合性試験
提案実験が宇宙実験として実施可能であることを確認するための技術的検証試験です。宇宙実験で使用される培養容器、培養法などで提案研究が成立することなどの確認が含まれます。
これは、通常の研究活動とは異なる内容を含みますのでJAXAと提案者が共同して進めます。
- 指摘事項への対応
提案者にたいして、審査、選定の過程で指摘された実験の科学的意義、技術的課題などに関する課題が提示されます。提案者はこれに回答する義務があります。
- 実験計画書の作成
提案内容を基に、宇宙実験のための実験計画書を作成します。
- 実施主体
実験計画の設定・宇宙実験準備の実施主体は提案者であり、その実施場所は、原則として提案者の所属機関とします。ただし、宇宙実験に特有の項目については、JAXAが協力して進めます。
2)準備作業に係る予算措置
- この公募の対象は、すでに科学的には準備がととのい、すぐに宇宙実験の実施が可能なテーマに限定されることから、仮に地上での準備的な研究が追加して要求される場合には、JAXAによることなく提案者により別に確保される予算でおこなうことが原則です。
- 前項に示した指摘事項への対応などは提案テーマや指摘事項の内容に大きく依存することから、これにかかる必要経費に関しては選定後に調整のうえ決定します。
- 提案時に必要な予算に関連する応募書類に関しては作成書類一覧に示しました。
- 平成16年度の関連予算の成立が前提となります。
|