NASDAデイリーレポート
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11月 6日(金) 米国中部標準時間 飛行 9日目
NASDA実験運用班
(ジョンソン宇宙センターJSC)
NASDA実験運用班(JSC)
向井宇宙飛行士(飛行6日目)
ディスカバリー号のクルーは米国中部標準時11月6日3:40am(日本時間11月6日6:40pm)に起床しました。
クルーは残りの実験のほか、船内の片づけや明日の帰還に備えた準備で忙しく過ごしています。
打ち上げ時にドラッグシュート*のドアが落ちた件については、飛行中に地上で様々な確認のための解析が行われました。その結果、NASAはドラッグシュートを使わずに、問題なく着陸できると判断しています。ドラッグシュートは、着陸したシャトルを減速させるために50回目のランディングから使用されており、それ以前はシュートなしで着陸していました。
*着陸のときに、ディスカバリー号を減速させるために使うパラシュート
ディスカバリー号は、米国東部標準時11月7日12:05pm(日本時間11月8日2:05am)頃にフロリダのケネディー宇宙センターに着陸する予定です。天気予報によると、明日のフロリダの天気は良好です。
本日の向井さん
ガマアンコウの実験、植物実験、日課のエクササイズ、実験装置の収納、船内の片づけ等を行いました。
日本の実験状況
海水型水棲動物実験装置(VFEU)からガマアンコウが入っている2つのフィッシュパッケージ(水槽)を引き出し、加振を行いました。
実験「拡散法による有機強磁性体の結晶育成」は、装置のバルブを閉じて実験を終了しました。
植物実験「微小重力環境における高等植物の成長調整機構」、「宇宙環境下における植物の形態形成とオーキシン*の極性移動に関する研究」の試料が冷凍庫に保管され、これですべての植物実験が終了しました。
*植物の成長をコントロールする植物ホルモンの1つ
日本の実験は、本日でほぼ終了しました。ジョンソン宇宙センターやケネディー宇宙センターで実験の運用を行っているNASDA実験運用班は、ほっと一息。あとはシャトル帰還後にデータの解析が待っています。
本日の向井宇宙飛行士の食事(予定)
朝食
昼食
夕食
ドライピーチ(IM)
グラノーラ バー(NF)
パイナップル(T)
マッシュルームスープ(R)
ココア(B)
チキンコンソメ(R)
ドライビーフ(IM)
スパゲティミートソース(R)
サヤインゲンとマッシュルーム(R)
ショートブレッドクッキー(NF)
レモネード(B)
グレープドリンク(B)
シュリンプカクテル(R)
ハム(T)
ポテトグラタン(R)
アスパラガス(R)
フルーツカクテル(T)
チョコレート(NF)
レモネード(B)
I:加熱 IM:半乾燥状態 FD:フリーズドライ R:水を加えて調理する
NF:自然状態でパック B:飲み物 FF:生鮮 T:熱安定化
ウエイクアップコール
*
今日のウェイクアップミュージックは、「Voyage into Space−宇宙への旅」長年の友人である作曲家のピーター・ネロがジョン・グレン飛行士のために作ったオリジナルのピアノ曲でした。
*ウェイクアップコール
このウェイクアップコールは長年続けられている恒例の儀式です。ミッション期間中毎日、クルーはNASAが用意した様々な音楽で目覚めます。曲はクルーにちなんだものが選ばれています。
最終更新日:2003年5月26日
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