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NASDAデイリーレポート 戻る

10月29日(木)米国中部標準時間 飛行1日目

ディスカバリー打上げ!
射場に向かうSTS-95のクルー
ケネディ宇宙センターの観客席
宇宙へと飛び立つ
ディスカバリー

 スペースシャトル「ディスカバリー」号(STS-95)は、米国東部標準時10月29日2:19pm(日本時間10月30日4:19am)に、フロリダ州NASAケネディ宇宙センター(KSC)から打ち上げられました。
 クリントン大統領も、ケネディー宇宙センターで、この歴史的な打ち上げを見守っていました。

 ディスカバリー号は打ち上げから約9分後軌道投入されました。米国中部標準時10月29日4:00pm(同10月30日7:00am)頃にスペースハブが起動され、クルーはスペースハブモジュール内に入り、実験のための準備作業を開始しました。シャトルは、順調に飛行を続けています。

 打ち上げ時にドラッグシュート*を納めているドアが落ちて、メインエンジンの1部にぶつかりましたが、NASAは通常の飛行に影響はないと判断しています。
*着陸のときに、ディスカバリー号を減速させるために使うパラシュート

 クルーは、米国中部標準時10月29日11:25pm(同10月30日2:25pm)頃に睡眠に入り、明日の7:45am(同10月30日10:45pm)頃に起床する予定です。

本日の向井さん
 向井宇宙飛行士の宇宙からの第一声は、打ち上げから2時間42分後の、「NIH*のアクチベーション(立ち上げ)終了」です。
*米国立衛生研究所の細胞培養モジュール

 グレン宇宙飛行士は、宇宙から「すばらしい、ゴージャスだ!無重力を感じているよ。」と36年ぶりの宇宙飛行の印象を語りました。

日本の実験状況
 向井宇宙飛行士は、海水型水棲動物実験装置(VFEU)のイニシャルチェック(初期動作確認)を行いました。
 VFEUからフィッシュパッケージ(FP:水槽)を引き出し、加振を行いました。この加振は魚の無重力状態と加振時の加速度がかかっている状態との神経電位の変化を見るために行われるものです。
 また、神経電位信号記録のためのデータ記録用テープ交換を行いました。

 植物実験「植物の電場及び重力への応答(BRIC-RT)」の試料を冷蔵庫から取り出し、セットアップを行いました。
 植物実験「植物の形態形成とオーキシン*の極性移動に関する研究(BRIC-AUX)」は、試料に給水を行いました。
*植物の成長をコントロールする植物ホルモンと呼ばれる化学物質の1つ

 実験「拡散法による有機強磁性体の結晶育成」は、装置のバルブを開き実験を開始しました。

本日の向井宇宙飛行士の食事(予定)
朝食 昼食 夕食
チキンコンソメスープ(B)
ドライビーフ(IM)
スパゲティミートソース(R)
セロリスティック(FF)
ショートブレッドクッキー(NF)
レモネード(B)
グレープドリンク(B)
シュリンプカクテル(R)
フランクフルト(T)
キャロットスティック(FF)
オレンジ(FF)
フルーツカクテル(T)
チョコレート(NF)
レモネード(B)

I:加熱 IM:半乾燥状態 FD:フリーズドライ R:水を加えて調理する
NF:自然状態でパック B:飲み物 FF:生鮮 T:熱安定化


最終更新日:2003年5月26日

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