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NASAステータスレポート #20 1998年11月7日(土)11:30am米国中部標準時間(11月8日2:30am日本時間) ディスカバリー号の宇宙飛行士達は、9日間、360万マイルのミッションを終え、今日、ケネディ宇宙センターにスムーズに着陸しました。この飛行では、ジョン・グレンの宇宙への帰還、及び80以上の科学実験を成功裏に行うところを見ることができました。 コマンダー(船長)のカーティス・ブラウンとパイロットのスティーブン・リンゼイは、約1時間にわたり宇宙から順調に降下した後、米国中部標準時間の午前11時4分(日本時間の11/8午前2時4分)にケネディ宇宙センターの長さ3マイル(約4.8km)の滑走路にディスカバリー号を着陸させました。10月29日の打上げ時に外れてしまった、ドラッグ・シュートを格納していたドアは、宇宙飛行士達や、着陸には全く影響ありませんでした。 ペイロード・スペシャリストのグレンにとっては、36年以上前にアメリカ人として初めて地球を周回した「フレンドシップ7」カプセルで大西洋へ着水した経験に比べれば、より穏やかな帰還となりました。グレン宇宙飛行士は、今日の再突入時には約3Gの加速度を経験しただけであり、1962年のマーキュリー・カプセルでのミッション時の半分に過ぎません。 ケネディ宇宙センターの滑走路3-3でディスカバリー号のタイヤが停止した後で、ミッドデッキからグレン宇宙飛行士が「One G and I feel fine (重力を感じる、私は元気だよ)」と叫びました。彼のクルーメイトから92回目のシャトル飛行完了を祝われると、さらに「眺めはまだ最高だ、みんなよくやった」と述べました。 ブラウン船長、パイロットのリンゼイ、グレンPS、ミッション・スペシャリスト(MS)のスティーブン・ロビンソン、スコット・パラジンスキー、欧州宇宙機関(ESA)のペドロ・デューク、NASDAの向井千秋PSは、飛行後の医学検査及び、ミッション中に実施した医学実験に関連するいくつかの医学テストを受けた後、今日遅く家族達と再会する予定です。 宇宙飛行士達は、今晩はケネディ宇宙センターの近くに宿泊し、明日の朝フロリダを出発して、ヒューストンのエリントン基地で行われるヒーロー達の歓迎会に臨みます。 現在の予定では、ケープカナベラル空軍基地の滑走路を日曜日の朝遅くに出発し、エリントン基地に米国中部標準時間の午後2時(日本時間の11/9午前5時)頃到着する予定です。エリントンでは、ハンガー276でNASAのダニエル・ゴールディン長官、ジョンソン宇宙センターのジョージW.S.アビー所長、議会のメンバー、ヒューストン市長のリー・ブラウン達による帰還セレモニーが行われる予定です。フロリダからのクルーの出発と、ヒューストンでの帰還セレモニーの様子は、NASAテレビで生中継される予定です。 クルーの帰還スケジュールの変更などを知りたい場合は、NASA Code A、電話281-483-8600に問い合わせ下さい。ジョンソン宇宙センターのニュースルームは、日曜日の午前8時にオープンし、エリントンでのセレモニーに参加する予定の報道関係者へのサポートを行う予定です。ニュースルームの電話番号は281-483-5111です。記者の方々は日曜日の朝8時には機材の設置を開始できますが、報道関係機関に所属しているか、STS-95ミッション関係者として許可を受けている人に限られます。 ヒューストンのダウンタウンでは、11月11日水曜日のベテランズデイ(退役軍人の日)にクルー、退役軍人、NASAを称えて、STS-95の宇宙飛行士達のパレードが行われる予定です。
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