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NASAステータスレポート #18
1998年11月6日(金)6:00pm米国中部標準時間(11月7日9:00am日本時間)

ディスカバリー号の7人のクルーは、荷物をまとめ、土曜日のお昼に予定されているフロリダ州ケネディ宇宙センターへの着陸に備えました。

天候やスペースシャトルのシステムに問題がなければ、ディスカバリー号は地球を134周した後、ケネディ宇宙センターに米国中部標準時間午前11時4分(日本時間の11/8午前2時4分)に着陸する予定です。軌道離脱のためのスペースシャトルの軌道制御システム(Orbital Maneuvering System:OMS)の逆噴射は、米国中部標準時間午前9時53分(同 午前0時53分)に予定されています。この噴射によりディスカバリー号は減速し、大気圏への降下を開始します。ディスカバリー号は動力のない超音速のグライダーとしてテキサス州、ルイジアナ州の上空を通過し、メキシコ湾上に出た後フロリダ州に入ってきます。

天気はかろうじて着陸可能であり、横風は許容可能範囲ぎりぎり、雲が散在する状態と予想されています。

土曜日の着陸のチャンスはケネディ宇宙センターとカリフォルニア州のエドワーズ空軍基地にそれぞれ2回づつあります。ケネディ宇宙センターへの2回目の着陸のチャンスは、米国中部標準時間午後12時45分(同 午前3時45分)、エドワーズへの着陸は米国中部標準時間午後12時35分または午後2時17分が可能です。エドワーズの天気は土曜日は良好ですが、日曜日は着陸できません。ケネディ宇宙センターの天気は両日ともかろうじて着陸可能です。金曜日の早朝、再突入時のクルーとの交信担当であるスーザン・スティルは、ディスカバリー号のコマンダー(船長)カーティス・ブラウンに対し、ケネディへの2回のチャンスでも着陸が難しい場合に限り、エドワーズへの着陸を考慮する旨を伝えました。

土曜日に着陸した場合、7人のクルーはその晩は着陸地に宿泊し、翌日曜日に出発して、お昼頃のエリントン基地での歓迎会に臨みます。

本日早く、カーティス・ブラウン船長とパイロットのスティーブン・リンゼイは、再突入と着陸に使用する機器の点検を行いました。3基の補助動力装置(APU)のひとつに電源を入れ油圧装置を作動させてシャトルの操舵翼の点検を行いました。姿勢制御用のジェット(RCS)をテスト噴射し、通信装置のテストも行いました。点検中にRCSジェットのひとつからリーク(漏れ)が見つかったため遮断されましたが、再突入と着陸に影響はありません。

この日の終わりには、高速データ及びテレビ画像の伝送に使用しているKuバンド・アンテナが収納されました。

最終更新日:1998年11月30日

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