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NASAステータスレポート #16 1998年11月5日(木)6:30pm米国中部標準時間 (11月6日9:30am日本時間 ) STS-95ミッションも終了に近づき、ディスカバリー号の80以上の実験のいくつかは終了しました。残りの実験は軌道上の最後の丸1日となる金曜日の午後まで継続されます。 パイロットのスティーブン・リンゼイ、ミッション・スペシャリスト(MS)のスティーブン・ロビンソンとペドロ・デュークは船外活動時に使用する新型の通信システムをテストしました。この新しいデジタル通信システムを使えば、船外活動中の宇宙飛行士とオービタ、そしてヒューストンの飛行管制チームの間での通信を強化することができます。 オービタ・スペース・ビジョン・システム(OSVS)関連の作業は、様々な照明条件下でのカメラの画質テストを実施して本日終了しました。ロビンソンMSはペイロードベイの複数のカメラを昼と夜の条件で交互に使用し、カメラで撮影したOSVS標的がきちんと識別できるかをテストしました。実験の終了した実験装置の停止作業が本日から開始されました。ブラウン船長は電子嗅覚の試験装置を使ってシャトルの空気の清浄度を測定した後この装置を停止させました。STS-95でこの装置を使用するのはこれが最後です。電子嗅覚の試験装置は小型で電子的に作動する空気のモニタリングシステムで、人間の鼻が空気の状態の変化を感知するのと同じ原理で作動します。デュークMSはさらに、微小重力グローブボックス(MGBX)を停止し、この実験に関連する機器を収納しました。 クルーは忙しい中、ヒューストンのジョンソン宇宙センターにいる米国、日本、ヨーロッパの報道関係者、スペインのマドリッドにある欧州宇宙機関(ESA)のビラフランカ追跡所に集まった報道関係者と軌道上記者会見を行いました。 アル・ゴア副大統領と元宇宙飛行士スコット・カーペンターそれにワシントンD.C.近辺の学校の生徒達も宇宙飛行士と対話をし、ジョン・グレン宇宙飛行士の宇宙への帰還や、軌道上での仕事などについての質問を行いました。 今夜グレンと向井両PSは、これで最後になりますが、睡眠ネットと特殊な睡眠用スーツを装着します。これは、睡眠中の脳波、眼球運動、筋肉の緊張、体の動き、それに呼吸状態をモニターするためのものです。 天気予報によれば、土曜日、米国中部標準時間の午前11時10分(日本時間の11/8午前2時10分)のケネディ宇宙センター(KSC)への着陸時の天気は良好です。ハリケーン「ミッチ」の名残がKSCの周辺を通過し、金曜日の夜フロリダの東海岸に達する見込みですが、土曜日の着陸時の天気は良好と予想されます。 ディスカバリー号は高度約341マイル(約548km)の高度を95分で地球を一周しています。全てのシステムは良好な状態で運用されています。
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