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スペースシャトルディスカバリ号(STS-91)は米国東部夏時間6月12日2:00pm(日本時間6月13日3:00am)にケネディ宇宙センターに着陸しました。このSTS-91で、宇宙開発事業団は宇宙放射線環境計測実験を実施しました。

ディスカバリ号
飛行11日目 6月12日米国東部夏時間

<シャトルの状況>
 ディスカバリ号は、米国東部夏時間6月12日2:00pm(日本時間6月13日 3:00 am以下同様)にフロリダ州ケネディ宇宙センターに着陸しました。 ディスカバリ号の飛行時間は9日19時間53分で地球を155周しました。
 なお、ミールから帰還したアンディ・トーマス宇宙飛行士は、宇宙での滞在日数が141日になりました。

<着陸後の作業>
 6月12日8:05pm(6月13日9:05am)にディスカバリ号に搭載されていた生物試料を、NASAから受領しました。

ミールステータス情報 (ミールについての情報はこちらをご覧下さい。)


飛行10日目 6月11日米国中部夏時間

<日本が関連する実験の状況>
 人体ファントムを用いた放射線量の計測実験は、米国中部夏時間6月11日1:01pm(日本時間6月12日 3:01am)に終了しました。また、実時間放射線モニタ装置(RRMD)を用いたリアルタイムでのデータ計測実験も、6月11日1:36pm(6月12日3:36am)に終了しました。
 以上で、日本が関連する軌道上での実験は全て終了しました。

<シャトルの状況>
 6月12日1:00pm(6月13日3:00am)の着陸に備えて、ディスカバリ号のクルーは船内の片づけやシステム機器の点検等の帰還準備を行ないました。
 着陸時のフロリダ地方の気象条件は良好と予報されています。


飛行9日目 6月10日米国中部夏時間

<日本が関連する実験の状況>
 実時間放射線モニタ装置(RRMD)を用いたリアルタイムでのデータ計測は順調に実施されています。また、人体ファントムを用いた放射線量の計測も並行して実施されています。
 「宇宙放射線に曝露された細胞の遺伝子、タンパク質の発現解析」は、米国中部夏時間6月10日2:06pm(日本時間6月11日4:06am)に実験が終了しました。

<シャトルの状況>
 今回でスペースシャトル6回目の飛行となるフランクリン・チャン−ダイアス宇宙飛行士は、ジェフ・ホフマン宇宙飛行士が持つ1,211時間(50日間)のスペースシャトル滞在記録を本日更新しました。
 本日、現在シャトルで使用している誘導・航法システムの代わりに、GPS(Glpbal Positioning Satellite)システムを使用してナビゲーション情報を取り込むテストに成功しました。GPSシステムは、将来スペースシャトルで使用される予定です。
 6月12日1:03pm(6月13日 3:03 am)の着陸に備えて、STS-91のクルーは帰還準備を進めています。


自由時間を過ごす
トーマスMS
飛行8日目 6月9日米国中部夏時間

<日本が関連する実験の状況>
 実時間放射線モニタ装置(RRMD)を用いたリアルタイムでのデータ計測は順調に実施されています。また、人体ファントムを用いた放射線量の計測も並行して実施されています。
 「DNA損傷修復に対する微小重力の影響」の実験は米国中部夏時間6月9日3:30pm(日本時間6月10日5:30am)に終了しました。STS-89の再実験となる「宇宙放射線に曝露された細胞の遺伝子、タンパク質の発現解析」の実験は、実験期間を延長して実施中です。

<シャトルの状況>
 ミールとの4日間のドッキング飛行を終えたディスカバリ号では、OSVS(Orbiter Space Vision System)と呼ばれる、コンピュータ上に精密な位置情報を表示する視覚システムのテストが行われました。OSVSは国際宇宙ステーションの組立時にロボットアームの操作時等に使われる予定です。ダークマター(暗黒物質)等の観測を行う AMS(Alpha Magnetic Spectrometer)の観測実験も引き続いて実施されています。
 本日の午後からは、ディスカバリ号の宇宙飛行士達は自由時間を過ごしました。


ドッキング解除
飛行7日目 6月8日米国中部夏時間

<日本が関連する実験の状況>
 実時間放射線モニタ装置(RRMD)を用いたリアルタイムでのデータ計測は順調に実施されています。また、人体ファントムを用いた放射線量の計測も並行して実施されています。
 「DNA損傷修復に対する微小重力の影響」の実験及び、STS-89の再実験となる「宇宙放射線に曝露された細胞の遺伝子、タンパク質の発現解析」の実験は継続して実施中です。

<シャトルの状況>
 シャトルとミールのドッキング解除は、米国中部夏時間6月8日11:01 am(日本時間6月9 日1:01am)に実施されました。これにより、3年間に亘って行われてきたシャトルとミールとのドッキングフライト(宇宙ステーションのフェーズI計画)及び、合計970日以上に亘るミールへのアメリカ人宇宙飛行士の滞在は終了となります。
 このミールとの共同フライトで得た教訓は、今後の国際宇宙ステーション組立、運用に反映される予定です。
 ディスカバリ号は、今年の1月末からミールに滞在していたアンディ・トーマス宇宙飛行士を乗せてミールから分離しました。この後、ミールから240ft(約73m)の距離を維持したまま飛行し、減圧したままのスペクトルモジュール内に緑色の着色ガスを放出し、外壁の穴のあいた部分を特定しようと観察しました。しかし、ガスの漏れはなくリーク源は見つかりませんでした。


飛行6日目 6月7日米国中部夏時間

<日本が関連する実験の状況>
 実時間放射線モニタ装置(RRMD)を用いたリアルタイムでのデータ計測は順調に実施されています。また、人体ファントムを用いた放射線量の計測も並行して実施されています。
 「DNA損傷修復に対する微小重力の影響」の実験及び、STS-89の再実験となる「宇宙放射線に曝露された細胞の遺伝子、タンパク質の発現解析」の実験は継続して実施中です。

<シャトルの状況>
 ドッキング中に、約540kgの水と合計約2,130kgもの供給物資や実験装置の移送がシャトルとミール間で行われました。
 ミールとのドッキング解除は、米国中部夏時間6月8日11:01 am(日本時間6月9日1:01am )に実施される予定です。


衝突して破損した
スペクトルモジュール
(1997年9月)
飛行5日目 6月6日米国中部夏時間

<日本が関連する実験の状況>
 実時間放射線モニタ装置(RRMD)を用いたリアルタイムでのデータ計測は順調に実施されています。また、人体ファントムを用いた放射線量の計測も並行して実施されています。
 「DNA損傷修復に対する微小重力の影響」の実験は継続して実施中です。
 STS-89の再実験となる「微小重力環境における突然変異生成率の測定」は、米国中部夏時間6月6日9:06 am(日本時間6月6日11:06 pm)に実験を終了しました。
 同様に、STS-89の再実験となる「宇宙放射線に曝露された細胞の遺伝子、タンパク質の発現解析」(酵母菌を使用)の実験は、米国中部夏時間6月6日2:06 pm(日本時間6月7日4:06 am)に開始しました。
 また、これらの生物試料を使用する実験の地上対照実験は、ジョンソン宇宙センター等で実施されています。

<シャトルの状況>
 ミールとドッキング中のディスカバリ号では、引き続きミールとの間で荷物や飲料水等の移送及び、スペースハブ内での科学実験が行われています。
 また、宇宙ステーションの組立に向けて、新しい電気系とソフトウエアを組み込んだシャトルの改良型ロボットアームの機能確認試験が実施されました。
 ミールでは、昨年のプログレス宇宙船との衝突で減圧したままのスペクトルモジュールに緑色に着色したガスを放出し、穴のあいた箇所を識別する実験が実施されました。しかし、スペクトルモジュールからのガスの漏れは見られませんでした。この実験は、飛行7日目のミールとのドッキング解除後に再度行われる予定です。


人体ファントム
飛行4日目 6月5日米国中部夏時間

<日本が関連する実験の状況>
 実時間放射線モニタ装置(RRMD)を用いたリアルタイムでのデータ計測は順調に実施されています。また、人体ファントムを用いた放射線量の計測も並行して実施されています。
 RRMDの実験はディテクタユニットII型での測定を終了し、センサをディテクタユニットIII型に交換して測定を継続しています。センサ交換後もRRMDは良好に稼働中です。
 「DNA損傷修復に対する微小重力の影響」の実験は、継続して実施中です。
 また、今回再実験を行うことになった「微小重力環境における突然変異生成率の測定」についても、米国中部夏時間6月5日7:06 am(日本時間6月5日9:06 pm)に実験を開始しました。
 上記実験のビデオによる試料観察は、 シャトルのKuバンドが使用できず地上に画像を降ろせないため、ビデオテープへの記録を実施しています。

<シャトルの状況>
 ミールとドッキング中のディスカバリ号では、ミールとの間で荷物の移送及び、スペースハブ内での科学実験が行われています。
 スペースシャトルのKuバンド通信システムの故障によりシャトルからTV映像が送信できない不具合について原因究明のための作業が行われた結果、船外に設置された部分の故障であることが判明しました。
 このため、TV映像はシャトルから送信できない状況にあります。
 今回のミッションの主要な実験装置であり、ダークマター(暗黒物質)等を観測する AMS(Alpha Magnetic Spectrometer)のデータは、Kuバンドでのデータ送信ができないため、シャトルのデータレコーダにデータを記録しています。なお、このAMSは将来、国際宇宙ステーションでも搭載される予定です。


ディスカバリとミール
の搭乗員
飛行3日目 6月4日米国中部夏時間

<日本が関連する実験の状況>
 実時間放射線モニタ装置(RRMD)を用いたリアルタイムでのデータ計測は順調に実施されています。また、人体ファントムを用いた放射線量の計測も並行して実施されています。
 昨日開始した「DNA修復に及ぼす宇宙環境の影響に関する研究」(放射性耐性菌)の実験は米国中部夏時間6月4日3:48 pm(日本時間6月5日5:48am以下同様)に終了しました。
 また「DNA損傷修復に対する微小重力の影響」の実験が開始されました。

<シャトルの状況>
 ディスカバリ号は、6月4日11:58am(6月5日1:58am)にミールとの9回目のドッキングに成功しました。これから4日間ドッキングしたまま飛行を行います。
 スペースシャトルのKuバンド通信システムの故障により、シャトルからのTV映像が送信できない状況が続いています。現在、軌道上からのTV映像はミールから送信されています。


Mir
飛行2日目 6月3日米国中部夏時間

<日本が関連する実験の状況>
 実時間放射線モニタ装置(RRMD)の起動が米国中部夏時間6月3日3:51pm(日本時間6月4日5:51am以下同様)に実施され、良好にデータを受信しています。また、クルーはスペースハブに人体ファントムの設置を行い、人体ファントムを用いた放射線量の計測を6月3日6:11pm(6月4日8:11am)に開始しました。
 また、「DNA修復に及ぼす宇宙環境の影響に関する研究」を6月3日4:12pm(6月4日6:12am)に開始しました。

<シャトルの状況>
 ディスカバリ号は、明日のミールとのドッキングに備えて徐々に軌道を調整しています。
 打上げ後、Kuバンドの周波数を使用したデータ伝送ができないトラブルが発生しました。Kuバンドは、テレビ画像及び、大容量の実験データの伝送に使われています。
 このためシャトルシステムのデータ伝送等に使用されているSバンド通信システムへ一部のデータを流す修理が行われました。
 NASAでは引き続きKuバンド通信システムの故障原因を調査中です。
 なお、RRMDからのデータ送信にはKuバンドを使用していないためデータの受信には問題ありません。


ディスカバリ号の打上げ
飛行1日目 6月2日米国中部夏時間

<シャトルの状況>
 米国航空宇宙局(NASA)は、スペースシャトル「ディスカバリ号」(STS-91)を、米国東部夏時間6月2日6:06pm(日本時間6月3日7:06am)、フロリダ州NASAケネディ宇宙センターから打上げました。
 STS-91は、国際宇宙ステーションの組立て及び運用時の技術的リスク低減等を目的に米露が実施しているシャトルとミールがドッキングして共同飛行するミッションの9回目(最終回)にあたり、国際宇宙ステーション(ISS)が予定している軌道を飛行することになっています。


打上げ前の状況
引き渡し前の重量計測
・6月1日米国東部夏時間
<日本が関連する実験の準備状況>
 実験テーマ「微小重力環境における突然変異生成率の測定」の地上対照実験を実施中です。地上対照実験はスペースシャトルでの実験と比較するために行うものです。またスペースシャトルに搭載する生物試料をNASAに引き渡しました。

<シャトルの状況>
 打上げ準備作業は順調に進んでいます。燃料電池用の液体酸素、液体水素の充填のための準備作業が行われています。注入は午後5時に開始され、深夜までに終了する見込みです。心配されていたドッキング相手ミールのコンピュータ不具合は回復しました

準備が終了した生物試料
・5月31日米国東部夏時間
<日本が関連する実験の準備状況>
 生物試料をNASAに引き渡す前に、外観と数量の確認を行いました。引き渡しは米国東部夏時間6月1日10:00amに行われる予定です。

・5月30日米国東部夏時間
<シャトルの状況>
 STS-91の打ち上げに向けたカウントダウン作業が米国東部夏時間5月30日から開始され、全ての打上げ前準備作業は予定通り進められています。
 緊急用の宇宙服はすでにエアロックに装備され、クルー装備品は米国東部夏時間5月30日にミッドデッキに積み込まれる予定です。
 メインエンジン部の閉鎖作業は完了し、最終的な推力システムの確認作業が実施されています。
 クルーはヒューストンにあるジョンソン宇宙センターからジェット機でケネディ宇宙センターに到着し、フライトプランの最終的な確認作業を行っています。

・5月28日米国東部夏時間
<日本が関連する実験の準備状況>
 生物試料は打上げの1日前(米国東部夏時間6月1日)にスペースシャトルのミッドデッキに搭載することになっています。これに向けて、生物試料の搭載準備に必要な実験機材のセットアップなどの作業を行いました。また地上対照実験の準備状況の確認を行いました。

・5月27日米国東部夏時間
<日本が関連する実験の準備状況>
 本日、スペースシャトルに搭載される生物試料などが日本からスペースシャトルが打上げられるNASAケネディ宇宙センターに運び込まれ、NASDA運用隊は打上げ準備作業を開始しました。


Last Updated : 1998. 6.15