1.3 土井宇宙飛行士の搭乗概要

1.3.1 目的

 宇宙ステーション/JEMの軌道上での組立、運用を実施する搭乗運用技術者の養成の一環として、STS−87に搭乗し有人活動技術に関する知識、経験等を蓄積します。

 特に、今回は、日本人として初めて船外活動を実施し技術を習得します。

 

1.3.2 主要業務

 土井宇宙飛行士が16日間の飛行期間中に行う主な業務は、次の通りです。

・船外活動(EVA)

 ウィンストン・スコットMSとともに、国際宇宙ステーションの組立・保守に使用される予定のEVA機器の機能・操作性の検証及びEVA作業手順の確認等のため船外活動(EVA)を行います。

・地球帰還時のシャトル運用飛行支援

 シャトルの帰還時にフライトデッキにおいて、チェックリストを用いて計器類のモニタを行うことにより、コマンダーとパイロットを補佐します。

・ランデブ時のレーザー測距及びビデオ撮影

 スパルタン衛星放出、回収時のビデオ撮影を行うほか、スパルタン衛星とのランデブ時のレーザー測距を行います。

・地球観測

 パキスタンのモヘンジョダロ遺跡の考古学調査、マレーシアの熱帯雨林の開発状況調査、ニューギニアやチベットの氷河期の地形調査等を実施します。

・実験運用

 カルパナ・チャウラMSともに、ミッドデッキ・グローブボックス(MGBX)を用いた濡れ性、燃焼炎の観測実験運用を実施します。

・医学データの取得

 宇宙飛行が人体へもたらす影響を調べるため、飛行前後に土井MSの医学データの取得を行います。

・装置故障時の軌道上修理(副担当)

 シャトルの装置故障時の修理を行います。

・医療処置担当(副担当)

 クルーがけがや病気をした時の手当を行います。