| 研究者 | ： | 大平
充宣（教授） |
| 研究機関 | ： | 大阪大学
健康体育部 |
 | 研究概要 |
筋肉におこる変化のメカニズムを解明するため、無重量環境への曝露がラットの骨格筋の特性に及ぼす影響を、速筋（前脛骨筋）と遅筋（長内転筋）で比較します。
筋肉は瞬発力を生み出す速筋と、重力に逆らう方向に働き持久力を生み出す遅筋から構成されています。宇宙飛行を終えたラットおよび地上対照用ラットの前脛骨筋と長内転筋を比べ、筋肉の重量、筋線維の種類および大きさ、筋細胞核の数、筋細胞核におけるDNA
含有量、さまざまな酵素活性、各種ストレスにより出現するタンパク質、および各種遺伝子発現等を分析します。
また、血漿中甲状腺ホルモン(T3 およびT4)、カテコールアミン、テストステロンおよびそれと関連の深い睾丸中の精子数なども分析します。
さらに、宇宙放射線の影響が少ない地上で、後脚の筋肉の抗重力活動のみを抑制したグループと比較しながら検討し、宇宙飛行に対する生体の適応機構を明らかにし、宇宙飛行士の安全管理等を目指した処方の解明を目的とした研究を行います。
|
|
遺伝子発現
タンパク質発現
（ヒートショックタンパク等）
酵素活性
筋繊維サイズ
筋繊維タイプ
筋繊維核数・サイズ
筋繊維衛星細胞数 |
|
