−近日中にロシア政府がミールデオービットを正式に承認する見込み−
- 近日中にロシア政府がミールデービットを正式承認する見込み
- RASAコプチェフ長官は27日(水)の記者会見において、ロシア政府は2、3日中にミールデオービットを承認するであろうと発言。
- ただし、先日発生した通信途絶の原因究明のためにRASAが政府に提案しているデオービット案※のスケジュール変更(プログレス補給船の打上げ遅延等)が求められていると付け加えた(スケジュール遅延の具体的日数は不明であるが、コプチェフ長官はミールが制御不能となって地上に落下することを避けるために、早急にデオービットを実施するべきとの考えである模様。)。
※ RASAはロシア政府に対し以下のデオービット案を提案している。
- 来年1月10日(当初は28日と報道されていました)にデオービットのための燃料を搭載したプログレス補給船を打上げ、ミールにドッキングさせる。
- ミールコアモジュールのエンジンにより徐々に軌道を下げる。
- 2月末(27日または28日)にプログレスによる最終マヌーバを行い、オーストラリア東方の太平洋上へ落下させる。
- ミールの落下予測
- コプチェフ長官によると、現在ミールは高度315kmの軌道上を飛行しており、少なくとも来年3月5日までは軌道維持が可能で、最も楽観的な推測では、4月初めまで軌道を維持できると語った。
- ミールデオービットの際の緊急時対応クルー(2名)を交替
- NASA情報筋によると、27日(水)ロシア宇宙当局はミールデオービットの際の緊急時対応クルー2名の交替を行ったとのこと(交替の理由は不明)。
- 新たに緊急時対応クルーに任命されたのは、Gennady Padalka飛行士とNikolai
Budarin飛行士で、両飛行士は本年7月のサービスモジュール(SM)打上げの際に、SMとISSの自動ドッキングが失敗した場合の対応クルーとして任命され訓練を行っていた。
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