(源泉:10月21日付モスクワタイムス、10月22日付モスクワAFP電、10月22日付モスクワAP電)
◎ プログレス輸送機がミールへ成功裡にドッキング 10月22日(日)付のモスクワAP電によると、10月21日(土)ミールの軌道維持のための燃料および来年予定されている有人ミッションに向けた物資を搭載したプログレスM-43がミールに成功裡にドッキングしたとのこと(ドッキング時間については不明)。
◎ ミールの今後に関する状況 - ロシア航空宇宙局(Rosaviakosmos)がミールの今後に関する判断をロシア政府へ一任
10月19日(木)Rosaviakosmos内部会合が開催され、ミールの今後(運用継続orデオービット)に関する審議が行われた模様。 10月21日(土)付モスクワタイムスによると、当初本会合での結果は、ロシア政府による最終判断への提言として政府に提出される予定であったが、ロシア市民の混乱を避けるために、Rosaviakosmosは判断の公言を避け、代わりにミールをデオービットした場合のコストと運用を維持した場合のコストの詳細な比較レポートを政府に提出し、ミールの今後に関する判断を政府へ一任することとしたとのこと。
レポートは数日中に完成し、カシヤノフ ロシア首相※1およびクレバノフ副首相※2へ送付されるとのこと。 10月22日(日)付モスクワAFP電によると、クレバノフ副首相はロシア政府による最終判断は、10月中に決定されると語ったとのこと。
※1:カシヤノフ首相は現在のところ明確な態度を示していないが、同氏はこれまでミール維持派として議会でミール維持を訴えていた経緯がある模様。
最近では議会での態度を弱める代わりに、ミール維持のためのプログレス輸送機の打上げに署名していたとみられている。 ※2: クレバノフ副首相はミール廃棄派で、ミールの運用費を国防(宇宙防衛プログラム)へまわすべきとの姿勢を示している。
- ロシア専門家(Rosaviakosmos?)がミールデオービットプランを検討中
ロシアフライトコントロールセンター幹部のViktor Blagov氏は10月22日(日)付モスクワAFP電に対して、現在来年2月のデオービットに向けてロシア専門家によるミールデオービットプランの検討が行われており、ロシア政府の了解待ちの状態である旨コメントしたとのこと。
同氏によると、現在4つのプランが検討されているが、2機のプログレス輸送機によりミールの軌道を徐々に下降させ(約80km)大気圏へ突入させる案が有力であるとのこと。
また、デオービットのオペレーションには数日を要するとしている。
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