− ロシア航空宇宙局(Rosaviakosmos)が今後のミール運用に関する方針決定のための会議を開催−
(源泉:10月17日付モスクワロイター電、10月19日付モスクワInterfax通信、10月19日付Mir Corp news release)
◎ 今後のミール運用について Rosaviakosmosスポークスマン Sergei Gorbunov氏がモスクワの報道機関に語ったところによると、ロシア時間の10月19日(木)、ミールの運用継続またはデオービットの判断を行うためのRosaviakosmos内の会合が開催される予定とのこと。
同スポークスマンによると、Rosaviakosmosの専門家は、資金的な問題からエネルギア社※が2つの有人宇宙ステーションを同時に運用することは出来ないと繰り返し指摘していたとのこと。 また、Rosaviakosmosはこれまで民間からの運用資金の獲得が出来ない場合は、来年2月にミールをデオービットするという姿勢を示していた。
ミールの今後の運用に関する最終決定は、ロシア政府レベルで決められるとのことであるが、同スポークスマンによると、ロシア政府はRosaviakosmosの判断に基づき最終決定を下すとしている。
※ エネルギア社は、ISS計画のロシア主要メーカであると同時に、ミールの民間運用を取りまとめているMir Corp社の資本の60%を保有している。
◎ ミールの状況 日本時間10月17日(火)にカザフスタン共和国バイコヌール宇宙基地から打ち上げられたプログレスM-43補給機は、日本時間10月21日(土)午前6時46分にミールとドッキングする予定。
プログレスM-43補給機には、ミールの軌道維持のための燃料※および次期有人滞在ミッションに備えた補給物資等が搭載されている模様で、Mir
Corp社代表Jeffrey Manber氏は、プログレスM-43は同社が来年初めに企画している次期有人ミッション(一般人滞在、ミール搭乗機会争奪TV番組等)の実施に向けて、フルに機能するだろうと語っている。
※ プログレスM-43は、ミールの軌道をより長い期間維持するために、通常打上げ後2日でドッキングするところ、4日かけてドッキングするというミールへのアプローチのための燃料を節約する手法を採用したとのこと。
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