− Mir Corpがミールへの民間人滞在計画を発表 − (源泉:6月17日付Washington
Post、6月19日付Florida Today、6月20日付Aerospace Daily) ミールへの民間人の滞在に関する報道(インターネット情報)を以下に要約します。
○ Mir Corp(民間資金によるミール運用の取りまとめを行っている企業。ロシアエネルギア社が60%の株を保有している。)は、6月19日(月)ワシントンで開催されたプレスカンファレンスにおいて、民間人の民間資金によるミール滞在ミッションを2001年初め頃に実施すると発表。
○ ミッション概要 - 実施予定時期: 2001年初め頃(詳細日時は不明)
- ミッション期間: 7日〜10日間
- 搭乗員:
Dennis Tito氏※、他ロシア人クルー2名 合計3名
- ミッション取りまとめ: Mir Corp
※ Tito氏(59歳)はNASA
JPLのエンジニアとして勤務した経験があるとのこと。 現在はカリフォルニアを拠点として投資カウンセラーを行っているとのこと。 ○
本ミッションの価格についてMir CorpとTito氏は、訓練から帰還までを含めて総額$20Mで合意したとのこと。(支払い状況については不明)
○ またMir Corpは、来年の第2四半期に株式を公開し、ミールをアップグレード※するための資金調達を計画しているとのこと。
※ Mir Corpによると、ミールのコアモジュールを閉鎖し、新しいモジュールに置き換えることで、運用コストの削減、ミール全体の若返り(コアモジュールは1986年2月、ミールの最初のモジュールとして打ち上げられた)が図れるとしている。
○ 現在のところ、本件についてロシア政府及びロシア航空宇宙局(Rosaviakosmos)は特にコメントしていない模様。 注) ロシア政府およびRosaviakosmosは、Mir
Corpに対して本年8月までの民間資金によるミール運用を許可しているが、8月以降の運用については、更なる民間資金の獲得ができない限り、本年後半(10月とのRosaviakosmos長官発言もあり)ミールをデオービットするとしている。
運用延長orデオービットの決定は、本年8月頃に行われる見込み。
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