源泉:1月18日〜24日版Russian Space Monitor(1月18日〜1月24日までの報道(モスクワロイター電、インターファックス通信、The
Guardian紙、Krasnaya Zvezda紙、Rossiskaya Gazeta紙、Space Views)を要約) 1月18日〜1月24日版Russian
Space Monitorは、ミール運用延長に関する各メディアの報道をまとめています。 概要は以下の通りです。 ロシア閣議によるミール運用延長の承認
○ 1月20日の閣議において、ミールの本年8月までの運用延長が承認され、またISS用に予定されているプログレス輸送船及びソユーズロケットをミールのミッションへ転用してもよいとの許可を下したとのこと。
○ また同閣議において、ISSへの予算として1.2Bルーブル(現在のレートでおよそ$42M)の割り当てが承認されたとのこと。 ○ ISS用のプログレス輸送船(2機)とソユーズ有人宇宙船(1機)及びそれらの打上げロケット(ソユーズロケット3機)をミールへ転用する理由等として、以下の2点が挙げられている。
- ISSの組立スケジュールが遅延する模様であり、ISS用プログレス輸送船等の必要時期もシフトする見込み。
- ロシア政府のエネルギア社に対する負債返済の一部にあてる。(プログレス2機+ソユーズ1機+ソユーズロケット3機=500Mルーブル(およそ$17.5M)とロシア政府は見積もっているとのこと。)。
○ 閣議により承認されたプランでは、2月1日にプログレス輸送船の打上げ※1、3月30日にソユーズ有人宇宙船によりミールへクルー(ロシア人2名)を打上げ※2、2機目のプログレス輸送船は5月頃に打ち上げる予定とのこと。
※ 1. 本プログレス輸送船で、ミールの与圧レベルが最低限のセーフティレベルを向こう4ヶ月間維持できる充分な酸素を運び込む予定とのこと。
※ 2. ミッション期間は45〜72日で、ミッション期間中にクルーは気密漏れ箇所の特定を試みるとのこと。 ○ コプチェフ長官によると、ミールの運用延長のための費用は750Mルーブル(およそ$26M)で、これらは民間資金により賄われるとのこと。
有人ミッションに向けたミールの再起動 ○ ロシアKrasnaya Zvezda紙によると、コロリョフコントロールセンターは、ミールの有人ミッション再開に向けて、モスクワ時間の1月21日8時30分にミールのメインコンピュータを再起動したとのこと。
○ 同センタースポークスマンのValery Lyndin氏によると、メインコンピュータは正常に起動し、現在専門家によるコマンドの読み込み(uploading)を行っているとのこと。
○ また同氏は、姿勢制御用スラスタを使用し、ミールのローテーションを止め、3軸方向の姿勢確保(1月28日を予定)及びジャイロダインによる太陽指向制御の再開をおこなうとしている。
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