源泉:1999年12月29日付Mir News#472、1999年12月31日付SSC
Space Diary、1999年12月31日付Space Views、2000年1月5日付Infoart News Agencyの情報をまとめた2000年1月5日付Russian
Space Monitor経由 2000年1月5日付Russian Space Monitorによると、ロシア航空宇宙局(Rosaviakosmos)が2000年のミールの運用予定に関して、ふたつのシナリオを検討しているとのことです。 概要は以下の通りです。
Rosaviakosmosコプチェフ長官は、民間からのミールの運用資金が獲得できない限りミールをデオービットすることを明言してきたが、現在Rosaviakosmosでは2000年のミールの運用予定に関して以下のふたつのシナリオを検討中とのこと(最終決定時期は不明。
2000年1月15日(土)までに最終決定との情報もあり。)。 なお、ミールは先頃(時期不明)ドッキング中のプログレスM42によりリブーストを行い、近地点316km、遠地点322kmへ軌道修正を行ったとのこと。
○ シナリオ 1(ミールデオービット) 2機のプログレスM1輸送機とクルー2名を打上げ、2000年6月30日にミールをデオービットさせる。
- 2000年1月24日(予定):プログレスM1-1打上げ
- 2000年4月30日(予定):
Expedition28(2名のロシア人クルーを打上げ、ミールデオービットの準備作業を実施(約2ヶ月間滞在予定))
- 打上げ時期の記述無し:プログレスM1-2打上げ
- 2000年6月30日:ミールデオービット実施
○ シナリオ2(ミール運用の継続)
Expedition28(2000年4月30日打上げのクルー)帰還後、Expedition29および3機のプログレスM1輸送機を打上げミールの運用を継続する。
なお、本シナリオでは少なくとも2001年1月までのミールデオービットは計画されていない。 ロシア議会はRosaviakosmosに対して、2000年度予算4.8Bルーブル(約$175M)を割り当てたが、その内の1.5Bルーブル(約$54.5M)をミールの運用継続のために充てるようRosaviakosmosへ指示した。
これに対しRosaviakosmosコプチェフ長官は、ISSでのロシアの責任遂行のみならず、各種衛星のためなど、資金を是非とも必要としている計画が多々ある点を示唆していた。
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