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NASAステータスレポート

飛行10日目(1)
STS-111NASAステータスレポート#19
ジョンソン宇宙センター
2002年 6月 14日(金)午前5時30分(米国中部夏時間)
2002年 6月 14日(金)午後7時30分(日本時間)



米国中部夏時間6月14日午前4時30分(日本時間6月14日午後6時30分)前に、エンデバー号の宇宙飛行士たち、コマンダーのケネス・コックレル、パイロットのポール・ロックハート、フランクリン・チャン-ディアズ、フィリップ・ペリン、ダニエル・バーシュ、ユーリー・オヌフリエンコ、そしてカール・ウォルツは、本日は米国の"Flag Day"に敬意を表して米国国歌で起床しました。

エンデバー号の宇宙飛行士たちは国際宇宙ステーション(ISS)の第5次長期滞在クルーコマンダーのワレリー・コルズン、ペギー・ウィットソンとセルゲイ・トレシェフ両フライトエンジニアと共に、多目的補給モジュール「レオナルド」の運用を停止し、現在結合しているISSの「ユニティ」(結合モジュール)から分離します。コックレルはレオナルドを地球に持ち帰るためにエンデバー号のロボットアームを使い、エンデバー号の貨物室に収容します。

今回は約5,600ポンド(約2,500 kg)の機材や補給品がISSに搬入されました。搬入したものの中には注意して取り扱う必要がある微小重力実験装置を収容したり、今後第5次長期滞在クルーが実験装置を直接取り扱うことができるようにするためのグローブ・ボックスを収納した、電話ボックスサイズのラックもあります。レオナルドは4,665ポンド(約2,100kg)の不要となった装置や補給品を搭載して持ち帰ります。

昨夜は、取付けたばかりのモービル・ベース・システム(MBS)からISSのロボットアーム「カナダアーム2」に初めて電力を供給しようとしたのですが、うまくいきませんでした。カナダアーム2をこれまでの「デスティニー」(米国実験棟)経由からMBS経由に変更してで制御しようとしたのですが、技術者たちは、ソフトウェアにちょっとした不具合があるために、MBSから修理したばかりのロボットアームへ電力を供給させるコマンドを送信することができないのだと考えています。これは大した問題ではなく、カナダアーム2がデスティニー上の現在の場所から歩いて本来の場所であるMBSに移動する(walk off)までに余裕をもって修正されるものと予想されます。MBSに移動するとカナダアーム2はISSのトラス(桁構造)に沿って移動できるようになります。カナダアーム2には、昨日チャン-ディアズとペリンが実施したこの飛行最後の船外活動で、手首を新しいロール関節と交換しており、ロボットアーム自体は完全な機能と冗長性が備わりました。

明日に予定されているISSからの切り離しに先立ち、エンデバー号の軌道制御用のジェットを使用してISSの軌道を上昇させる3回目のリブーストが実施されています。3回の制御によりISSの高度は約6マイル(約9.6km)高くなる予定です。

ロシアのバイコヌール宇宙基地の発射場からそう遠くない、カザフスタンの西部上空を飛行中の6月15日午前9時32分(同6月15日午後11時32分)に、エンデバー号はISSから分離する予定です。エンデバー号が離れていくとISSの滞在クルーのコルズン、ウィットソン、トレシェフは、機材の荷解きをしたり新居の荷物の置き場所を変更したりして、4ヶ月半の任務を本格的に開始します。

エンデバー号とISSの全システムは正常に作動しており、両宇宙船は90分で240マイル(約386km)の軌道を周回しています。エンデバー号は6月15日の午前(同6月15日午後)にISSから分離する予定です。

この次のステータスレポートは6月14日午後(同6月15日午前)に、または何かイベントが発生した時点で発行する予定です。



出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts111/STS-111-19.html
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最終更新日:2002年 6月 17日

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