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NASAステータスレポート

飛行7日目(1)
STS-111NASAステータスレポート#13
ジョンソン宇宙センター
2002年 6月 11日(火)午前 5時30分(米国中部夏時間)
2002年 6月 11日(火)午後 7時30分(日本時間)



エンデバー号の船外活動実施者フィリップ・ペリンとフランクリン・チャン-ディアズは、本日エンデバー号の船外に出て、国際宇宙ステーション(ISS)のカナダ製ロボットアーム移動設備の、2番目の構成要素を取り付ける作業を完了する予定です。

カナダによるISSへの最初の貢献はISSのロボットアーム「カナダアーム2」で、昨年ISSに運ばれました。本日は、6時間半を予定している船外活動で、チャン-ディアズとペリンが電力と通信用のケーブルを今回取り付けるモービル・ベース・システム(MBS)に接続し、さらに4月にS0(Sゼロ)トラス(桁構造)に取り付けた台車(モービル・トランスポータ:MT)にMBSをボルトで恒久的に取り付けます。新たに取り付けるプラットフォーム(MBS)へはカナダアーム2が「デスティニー」(米国実験棟)から歩いて(walk off)乗り移り、MBSに取り付けられている4個の電力・通信グラプル・フィクスチャ(PDGF)のどれかひとつをつかむことにより、将来の組立作業でISSのトラスに沿って行き来することができるようになります。

カナダアーム2は、MBSが6月9日の第1回目の船外活動が終了する頃にエンデバー号の貨物室から持ち上げられたときからMBSに電力を供給してきました。このプラットフォーム(MBS)は6月10日に台車(モービルトランスポータ:MT)に取り付けられました。チャン-ディアズとペリンはビデオとデータ通信用の主ケーブルとバックアップケーブル、および電力供給用の主ケーブルをMBSとMT間に敷設します。ケーブルの接続が完了すると地上のコントローラがMTに対し、MT側のアンビリカル結合機構を S0(Sゼロ)トラスのレールに沿って設置されている接続部(コkンセント)に接続させるコマンドを送信します。コントローラたちはMBSを点検し、全ての接続が完了したことを確認します。

続いてチャン-ディアズとペリンは、ペイロード/ORU把持装置(POA)と呼ばれるMBS上の予備の把持機構(グラプルフィクスチャ)を展開し使用できるようにします。この把持機構は、ISSに追加される構成部品をMBSでトラスのレールに沿って運搬する際に使用されます。

地上からの点検が完了すると続いて冗長系の電力ケーブルをMTに接続します。

そして、最後の作業としてMBSのテレビカメラを移設し、MBSに追加の延長ケーブルを保管します。

第4次と第5次長期滞在クルーの引継作業、多目的補給モジュール「レオナルド」への機材や補給品の運搬は本日もおこなわれます。クルーはレオナルドの積み荷のISSへの搬入を終了し、現在は地球に持ち帰る不要品をレオナルドへ搬入しています。

エンデバー号のクルー(チャン-ディアズ、ペリン、コマンダーのケネス・コックレル、パイロットのポール・ロックハート、ユーリー・オヌフリエンコ、カール・ウォルツ、ダニエル・バーシュ)は、米国中部夏時間6月11日午前4時23分(日本時間6月11日午後6時23分)にチャン-ディアズのために家族が選曲した"Juan Luis Guerra"の曲、"Mi PC"で起床しました。

エンデバー号とISSの全システムは正常に稼働しており、両宇宙船は90分で高度240マイル(約386km)の軌道を周回しています。

次のステータスレポートは6月11日午後(同6月12日午前)に、または何かイベントが発生した時点で発行する予定です。



出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts111/STS-111-13.html
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最終更新日:2002年 6月 13日

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