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NASAステータスレポート

飛行5日目(1)
STS-111NASAステータスレポート#9
ジョンソン宇宙センター
2002年 6月 9日(日)午前 5時30分(米国中部夏時間)
2002年 6月 9日(日)午後 7時30分(日本時間)



今朝、エンデバー号の宇宙飛行士フィリップ・ペリンとフランクリン・チャン-ディアズは予定している3回の船外活動の第1回目を実施します。今回のミッションでは国際宇宙ステーション(ISS)のロボットアームを移動させるプラットフォームを取り付けたり、ロボットアーム自身の障害を起こしている関節を交換したりします。

エンデバー号内から船外活動を統括するパイロットのポール・ロックハートの支援により、フランクリン・チャン-ディアズとペリンは今朝エアロック「クエスト」から船外に出て、船外活動をおこないます。活動時間は6時間を予定しています。先ず、将来P6トラスを移動するのに備え、電力及び通信グラプル・フィクスチャ(PDGF)をP6トラス(桁構造)に取り付けます。2人は船外活動はいずれも初めてですが、続いて微小宇宙塵から防護するためのデブリ・シールドをISSのロシアのセグメント上に仮置きします。第5次長期滞在クルーフライト・エンジニアのペギー・ウィットソンとISSコマンダーのワレリー・コルズンが、7月後半に予定している船外活動でこれらのデブリ・シールドを「ズヴェズダ」(サービス・モジュール)に取り付けることにしています。

本日は最後にモービル・ベース・システム(MBS)から断熱カバーを取り除きます。MBSは明日S0(エスゼロ)トラス上の台車(MT)に取り付けられ、これでISSのロボットアーム「カナダアーム2」が米国実験棟「デスティニー」からこのISSの移動システムに歩いて乗り移り(walk off)、ISSのトラスに沿って行ったり来たり出来るようになります。チャン-ディアズの宇宙服の脚には赤いストライプが入っており、ペリンの宇宙服は真っ白です。

コマンダーのケネス・コックレルはエンデバー号のロボットアームのカメラで船外活動の状況をモニタします。船外活動実施中に、ウイットソンとエンデバー号の宇宙飛行士となったカール・ウォルツはカナダアーム2にチャン-ディアズを乗せて移動させます。

船外活動作業の中でチャン-ディアズは目視と写真撮影により、Z1トラスに4基あるISSのコントロール・モーメント・ジャイロ(CMG)の1基を点検します。このジャイロスコープは昨日、回転軸のベアリングに機械的な障害が発生しており、もはやISSの姿勢制御に使うことはできないと思われます。

他の3基のCMGは正常にISSの姿勢制御をおこなっています。ISSの姿勢制御は2基のCMGだけでも可能ですし、バックアップの姿勢制御システムも使用できます。このCMGの障害がISSの運用に影響を及ぼすことはありません。地上には交換用のCMGもありますので、プログラムマネージャーたちは今後の交換方法を検討しています。3基のCMGのみでの運用や、温度条件の変化に対応するためにエンデバー号とISSの姿勢は本日の船外活動実施中は若干変更されます。

MBSの保護用のカバーが取り外されると、ウィットソンとウォルツはエンデバー号の貨物室内に固定されていたMBSをカナダアーム2でつかんで、4月にS0(エスゼロ)トラス上に取り付けた台車(MT)の真上付近に移動します。その位置でカナダアーム2を停止させ、一晩かけてMBSの温度条件を整えます。それから6月10日にMTに取り付けます。

エンデバー号のクルーは宇宙での5日目は、米国中部夏時間6月9日午前4時23分(日本時間6月9日午後6時23分)にコックレルのために選曲されたTrainの"Drops of Jupiter"の曲で起床しました。

この次のステータスレポートは船外活動終了時6月9日の午後(同6月10日午前)に、または何かイベントが発生した時点で発行します。



出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts111/STS-111-09.html
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最終更新日:2002年 6月 10日

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