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NASAステータスレポート

飛行4日目(2)
STS-111NASAステータスレポート#8
ジョンソン宇宙センター
2002年 6月 8日(木)午後8時(米国中部夏時間)
2002年 6月 9日(金)午前10時(日本時間)



多国籍からなる10人の国際宇宙ステーション(ISS)及びスペースシャトル上クルーは本日、「レオナルド」(多目的補給モジュール1)をスペースシャトルの貨物室からISSへ移動し、ISSへの機材や補給品の搬入を開始しました。また米国中部夏時間6月9日(同6月10日)に行われる船外活動の準備を行いました。

6月8日朝方(同6月8日深夜)に、コマンダーのケネス・コックレルが「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)を操作してレオナルドを貨物室から取り外し、ISSの「ユニティ」(結合モジュール1)へと移動しました。レオナルドの取り付けは順調に行われ、6月8日午前9時28分(同6月8日午後23時28分)に終了しました。6月8日午後4時30分(同6月9日午前6時30分)頃、レオナルドのハッチが開かれました。6月8日午後4時52分(同6月9日午前6時52分)に第4次長期滞在クルーのダニエル・バーシュからすべてのクルーがすでにレオナルドの中に入り、搬入を開始するために作業しているとの報告がありました。クルーは5600ポンド(約2500kg)以上の荷物をISSへ移動する作業に取りかかりました。

6月8日早く(同6月8日遅く)にISSの姿勢制御に用いられる4つのコントロール・モーメント・ジャイロ(CMG)のひとつに機械的な不具合が生じました。フライト・コントローラは、故障したCMGの電源を落とし、残りの3つのジャイロを使用してのISSの姿勢保持に切替えました。CMGの回転ベアリングのひとつが故障し、動かなくなったと思われます。フライト・エンジニアのカール・ウォルツは、故障時にクルーはうなるような振動を感じ音も聞こえたと報告しました。この故障は、長期的なISS運用を考えると深刻な問題でありますが、ISSの姿勢制御には複数のバックアップシステムがあるため、スペースシャトルや、ISSのクルーの安全を脅かすことはありません。STS-111ミッションの作業をほんの少し変更する必要がある程度だと予想されています。

フランクリン・チャン-ディアズとフィリップ・ペリンは、ポール・ロックハートの手を借りて、船外活動の宇宙服と工具を準備し、6月9日(同6月10日)の船外活動の手順を再点検しました。船外活動は初めてのふたりは、電力・通信グラプル・フィクスチャ(PDGF)を太陽電池パドルのついたP6トラスに設置し、ロシア製の微小宇宙塵から防護するためのデブリ・シールドを仮置きする予定です。また、エンデバー号のペイロードベイ(貨物室)に置かれているモービル・ベース・システム(MBS)の断熱カバーを取り外し、MBSを貨物室から持ち上げる作業を支援します。MBSはスペースシャトルのロボットアームによって取り付け位置の近くにしばらく保持されます。こうすることで、MBSをモービル・トランスポータ(MT)に付ける前に、双方の温度を等しくできます。その日の最後に、翌日の準備のために地上からフライト・コントローラがMBSを起動させます。また、チャン-ディアズは船外活動の終わりに、不具合が生じたCMGの外観を点検し、写真を撮影する予定です。

合流したスペースシャトルクルー、コックレル、ロックハート、チャン-ディアズ、ペリン、ユーリー・オヌフリエンコ、ダニエル・バーシュ、カール・ウォルツは6月9日午前4時23分(同6月9日午後6時23分)に起床する予定です。一方、新たなISSコマンダーのワレリー・コルズン、フライト・エンジニアのペギー・ウィットソン及びセルゲイ・トレシェフは、6月9日午前4時53分(同6月9日午後6時53分)に起床します。

この次のステータスレポートは6月9日午前(同6月9日午後)、または何かのイベントが発生した時点で発行する予定です。



出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts111/STS-111-08.html
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最終更新日:2002年 6月 10日

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