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NASAステータスレポート

飛行3日目(2)
STS-111NASAステータスレポート#5
ジョンソン宇宙センター
2002年 6月 7日(金)午後7時(米国中部夏時間)
2002年 6月 8日(土)午前9時(日本時間)



本日、南太平洋上空240マイル(約386km)において、エンデバー号は国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングし、ISSに結合した状態での8日間のミッションを行う準備が整いました。このミッションの目玉は、3回の船外活動とISS滞在クルーの交替です。米国中部夏時間6月7日午前11時25分(日本時間6月 8日午前1時25分)、コマンダーのケネス・コックレルはエンデバー号を「デスティニー」(米国実験棟)の前方ドッキングポートへ結合しました。コックレルとパイロットのポール・ロックハートは、模範的なランデブーを行い、ドッキングを終了しました。接触後の揺れが基準値に収まるまで約1時間待った後の6月7日午後12時27分(同6月8日午前2時27分)、スペースシャトルとISSはしっかりとひとつにつながりました。

6月7日午後2時8分(同6月8日午前4時8分)、エンデバー号とISSの間のハッチが開け放たれ、ISSの第4次長期滞在クルー、コマンダーのユーリー・オヌフリエンコ、フライト・エンジニアのダニエル・バーシュとカール・ウォルツは、訪問者のコックレル、ロックハート、ミッションスペシャリスト(MS:搭乗運用技術者)のフランクリン・チャン-ディアズとフィリップ・ペリン及び第5次長期滞在クルーとなる、コマンダーのワレリー・コルズン、フライト・エンジニアのペギー・ウィットソンとセルゲイ・トレシェフを歓迎しました。

10人の宇宙飛行士達はすぐに重要な機器、補給品、実験装置の搬入を開始しました。ISSに運ばれた物資には、今回のミッション中の3回の船外活動で使用される2着の宇宙服と船外活動用工具も含まれていました。第5次長期滞在クルーに合わせて作られた緊急帰還用ソユーズ宇宙船のシートライナー及び第5次長期滞在クルーのロシア製の帰還用スーツが、エンデバー号からISSに輸送されたのは6月7日午後5時55分(同6月8日午前7時55分)で、この時点で第5次滞在期が公式に開始となりました。この輸送が完了したことでオヌフリエンコ、バーシュ及びウォルツは、ISS滞在クルーとしての181日間の滞在を形式上終了しました。ここからは、コルズン、ウィットソン、トレシェフが滞在を開始し、第5次長期滞在クルーとしてISS上で生活し、作業を行います。

ペリンとチャン-ディアズが本日使用する宇宙服とISSの「クエスト」(エアロック)間の通信試験も本日完了し、問題がないことが確認されました。船外活動では、モービル・ベース・システム(MBS)をISSの台車であるモービル・トランスポータ(MT)上へ取り付けると共に、不具合を起こした「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)の手首のロール関節の交換が行われる予定です。

本日遅くにFES(Flash Evaporator System) の主系B制御装置が故障しました。原因については、まだ判明していません。このシステムは、主系A、主系B、従系の3重冗長構成になっているため、ひとつの制御装置の故障ではミッション運用への影響はありせん。

このFESは、余っている水を、フロンを充填したコイルで巻かれた筒状の容器の中に噴射します。このコイルから水に熱が取り込まれることで、この水は瞬時に水蒸気となって船外に放出されることにより、余分な熱と余った水が処分されます。

この次のステータスレポートは6月8日午前(同6月8日午後)、または何かのイベントが発生した時点で発行する予定です。



出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts111/STS-111-05.html
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最終更新日:2002年 6月 10日

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