飛行11日目(2)
STS-108NASAステータスレポート#21
ジョンソン宇宙センター
2001年 12月15日(土)午後 6時(米国中部標準時間)
2001年 12月16日(日)午前 9時(日本時間)
8日間を共に過ごした後、スペースシャトル・エンデバー号と国際宇宙ステーション(ISS)は別れを告げ、エンデバー号は新たな滞在クルーをISSに残し、これまでの滞在クルーを地球へ送り届けます。
エンデバー号は米国中部標準時間午前11時28分(同12月16日午前2時28分)にオーストラリア沿岸のインド洋上空高度240マイル(約386km)上空でISSから分離しました。パイロットのマーク・ケリーは、ISS周辺から離れるためにジェット噴射する前に、エンデバー号をISSの周囲を半周させました。
分離する前に、エンデバー号は午前8時55分(同午後11時55分)より間欠的なジェット噴射を行い、ISSの高度を約3/4マイル(約1.2km)上昇させました。このマヌーバにより、今週末にISS付近を通過する可能性があるロシアのロケットの残骸を十分回避してISSが飛行できるようになりました。このリブーストにより、今週初めに行った3度のリブーストも合わせて、エンデバー号は、ISSの高度を合計9マイル(約14.5km)上昇させたことになります。
新たな滞在クルーの第4次長期滞在クルー(コマンダーのユーリー・オヌフリェンコ、フライト・エンジニアのダニエル・バーシュとカール・ウォルツ)は、エンデバー号のクルーと帰還する第3次クルーに別れを告げ、午前7時16分(同午後10時16分)に両宇宙機の間のハッチを閉鎖しました。家路についた第3次長期滞在クルー(コマンダーのフランク・カルバートソン、パイロットのウラディミール・ジェジューロフ、フライト・エンジニアのミハイル・チューリン)は、主滞在クルーとして117日間のISS滞在を終えました。彼らは(交代前の滞在も含めると)合計で125日間ISSに滞在したことになります。エンデバー号が12月17日に着陸すれば、彼らの宇宙滞在日数は合計129日間になります。
エンデバー号のクルーはISSから分離後、エンデバー号とISS間のハイペースでの荷物移動で忙しかった数日間の休憩として、数時間の自由時間をもらいました。12月16日は主に降下時に使うシステムのチェックと着陸の準備を行う予定です。エンデバー号は米国中部標準時間12月17日午前11時55分(同12月18日午前2時55分)にケネディ宇宙センタ(KSC)へ着陸する予定です。天気予報は、着陸場所周辺でのにわか雨の可能性がある以外はおおむね良好です。フライトコントローラたちは本日、エンデバー号の慣性計測装置(IMU)全ては、着陸時に使用可能であると判断を下しました。IMUはスペースシャトルの主要な航法装置で、2日前にその1台に一時的な障害が発生してオフラインにしていました。問題がまた起こっても、エンデバー号は1台のIMUでも航行できるため、大気圏突入や着陸に影響はありません。エンデバー号のクルーは午後7時19分(同12月17日午前10時19分)に就寝し、12月16日午前3時19分(同午後6時19分)に起床します。ジョンソン・スペース・センタ(JSC)のニュースルームは12月16日午前5時(同午後8時)より開始します。次のステータスレポートは12月16日午前6時(同午後9時)、あるいは何かイベントが発生した時点で発行する予定です。
出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts108/STS-108-21.html
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最終更新日:2001年 12月 17日
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