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NASAステータスレポート

飛行10日目(1)
STS-108NASAステータスレポート#18
ジョンソン宇宙センター
2001年 12月14日(金)午前 6時(米国中部標準時間)
2001年 12月14日(金)午後 9時(日本時間)



スペースシャトル・エンデバー号と国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の10名の宇宙飛行士たちは、本日、最後の荷物搬入作業を行い、午前中には多目的補給モジュール「ラファエロ」を取り外し、地上に帰還するためにエンデバー号の貨物室に戻す予定です。

ラファエロには不要となった機器類のほか、第3次長期滞在クルー専用のソユーズ宇宙服や座席シートと身の回り品が積み込まれています。ラファエロとISS間のハッチは、最後の荷物を搬出後、中部標準時間12月14日午前10時(日本時間12月15日午前1時)に閉鎖される予定です。午後1時20分頃(同12月15日午前4時20分頃)、パイロットのマーク・ケリーとミッションスペシャリスト(MS:搭乗運用技術者)のリンダ・ゴドウィンは、エンデバー号の長さ50フィート(約17メートル)のロボットアームでラファエロをISSから取り外す作業に取りかかる予定です。ラファエロをISSから取り外しエンデバー号の貨物室に慎重に収納する作業は、午後3時半頃(同12月15日午前6時半頃)に終了する予定です。

滞在クルーのコマンダー(フランク・カルバートソンとユーリ・オヌフリェンコ)は、12月15日に予定されているエンデバー号のISSからの分離の準備をしつつ、引継ぎも引き続き行います。第3次長期滞在クルーのウラジミール・ジェジューロフは午前中、「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)の空調設備の故障したコンプレッサを交換するオヌフリェンコを手伝い、ISSの最後の修理作業を行います。

クルー全員(エンデバー号のクルー(コマンダーのドミニク・ゴーリー、ケリー、ゴドウィンとダニエル・タニ)、第4次長期滞在クルー(オヌフリェンコ、ダニエル・バーシュとカール・ウォルツ)、第3次長期滞在クルー(カルバートソン、ジェジューロフ、ミハイル・チューリン))が本日遅くに集まり、明日のエンデバー号の分離に備える最終打ち合わせを行います。明朝午前7時半頃(同12月15日午後10時半頃)のお別れの挨拶の後、今回のミッションの最終段階となるエンデバー号とISS間のハッチ閉鎖が行われる予定です。エンデバー号は12月15日午前10時頃(同12月16日午前1時頃)にISSから分離し、ISSを周回した後、約5ヶ月間ISSに滞在する予定の第4次クルーを残し、最後のエンジン噴射としてISSから帰還します。

エンデバー号のクルーは本日午前5時12分(同12月15日午後8時12分)に、オヌフリェンコとジェジューロフとチューリンのために演奏された伝統的なロシア歌曲「マイ・スィートハート」で起床しました。ISSの第4次長期滞在クルーはその約30分後に目覚まし音で起床しました。

エンデバー号とISSは良好な状態で、平均高度241マイル(約387.8km)の軌道を周回しています。12月12日、エンデバー号の3台ある慣性計測装置(IMU)の1つに一時的な障害が発生しました。IMUはスペースシャトルの主要な航法装置です。障害が発生したIMU2は、1時間あまり"ドリフト・レート"になった後、正常に戻りました。その時点では、3台のIMUのうち2台のみがオンラインで作動しており、1台は電力節約のためにオフラインにしてありました。IMU2はその後は正常に作動していますが、オフラインのままにされており、フライト・コントローラたちはIMU2は誤動作したものと考えています。他の2台は良好に作動していますし、1台のIMUが失われてもエンデバー号のミッションや今後の着陸に影響ありません。IMUが1台しかなくてもエンデバー号が飛行を続けることは可能です。

次のステータスレポートは12月14日午後6時(同12月15日午前9時)、あるいは何かイベントが発生した時点で発行する予定です。



出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts108/STS-108-18.html
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最終更新日:2001年 12月 17日

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