飛行9日目(2)
STS-108NASAステータスレポート#17
ジョンソン宇宙センター
2001年 12月13日(木)午後 6時(米国中部標準時間)
2001年 12月14日(金)午前 9時(日本時間)
本日は、エンデバー号と国際宇宙ステーション(ISS)のクルーは地球への帰還に備え、イタリアが製作した多目的補給モジュール「ラファエロ」とエンデバー号への荷物の搬入を引き続きおこないました。ISSの新しい滞在クルーは、ISSでの5ヶ月半の滞在を開始しました。
エンデバー号とラファエロに搭載して打ち上げられた3トンにおよぶ食料、衣服、実験装置などは、すでにISSに搬入されています。地球に戻っていく第3次長期滞在クルーの各人の、ソユーズ用宇宙服やシートなどの不要品や身の回り品を、帰還の準備としてラファエロに搭載する作業は、本日早くには70%以上が完了していました。
本日の午後、米国とロシアの10人の宇宙飛行士たちは「デスティニー」(米国の実験モジュール)に集合し、ISSでの第3次滞在が終了して第4次滞在が開始されるのに伴う、ISSの指揮権引き渡しのセレモニーを執りおこないました。このセレモニーは形式的なものであり、新しいクルーは、公式には米国中部標準時間12月8日(日本時間12月9日)に、ISSの業務を引き継いでいます。第3次長期滞在クルー(コマンダーのフランク・カルバートソン、パイロットのウラディミール・ジェジューロフ、フライト・エンジニアのミハイル・チューリン)は、117日間をISSのクルーとして過ごしました。第4次長期滞在クルー(コマンダーのユーリー・オヌフリェンコ、フライト・エンジニアのダニエル・バーシュとカール・ウォルツ)は、2002年5月までISSに滞在する予定です。
12月14日(同2月15日)には、ラファエロとエンデバー号のハッチを閉鎖します。パイロットのマーク・ケリーが、エンデバー号のロボットアームでラファエロをISSから取り外し、地球に持ち帰るためにエンデバー号の貨物室に収納します。エンデバー号は12月15日(同12月16日)にISSから分離する予定です。
エンデバー号とISSは良好な状態で、平均高度241マイル(387.8km)の軌道を周回しています。昨夜、エンデバー号の3台ある慣性計測装置(IMU)の1つに一時的な障害が発生しました。IMUはスペースシャトルの主要な航法装置です。その時点では、3台のIMUのうち2台のみがオンラインで作動しており、1台は電力節約のためにオフラインにしてありました。問題が発生したIMU2は、直ちにオフラインにされ、3つ目のIMUがオンラインにされました。IMU2はその後は正常に作動していますが、オフラインのままにされており、フライト・コントローラたちはIMU2は誤動作したものと考えています。1台のIMUが失われてもエンデバー号のミッションには影響はありませんし、他の2台は良好に作動しています。IMUが1台しかなくてもエンデバー号が飛行を続けることは可能です。
エンデバー号のクルーは午後9時19分(同12月14日午後0時19分)に就寝し、12月14日午前5時19分(同12月14日午後8時19分)に起床する予定です。次のステータスレポートは12月14日午前6時(同12月14日午後9時)、あるいは何かイベントが発生した時点で発行する予定です。
出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts108/STS-108-17.html
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最終更新日:2001年 12月14日
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