飛行7日目(2)
STS-108NASAステータスレポート#13
ジョンソン宇宙センター
2001年 12月11日(火)午後 6時(米国中部標準時間)
2001年 12月12日(水)午前 9時(日本時間)
今朝、スペースシャトル・エンデバー号と国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の米国とロシアの宇宙飛行士は仕事の手を休め、多くの米国国民や世界中の人々と同じように、9月11日の同時多発テロ攻撃の犠牲者を思い起こし、哀悼の意を表しました。
軌道上のクルーは、ミッション・コントロールのフライト・コントローラたちと共に、3ヶ月前に世界貿易センターが最初にテロ攻撃された時刻、米国中部標準時間午前7時46分(日本時間12月11日午後10時46分)に演奏された、米国とロシアの国歌に耳を傾けました。
STS-108のフライト・ディレクタのリーダーであるウェイン・ヘイルは、ミッション・コントロールのメンバーに次のように告げました。「人類を星の世界に導くためにおこなわれている文字どおりの国際協力や国際間の調和とは全く対照的に、自由、民主主義、そして文明そのものに対する前代未聞のテロ攻撃による暴力と恐怖がもたらした損失と悲しみを我々は忘れてはなりません。3ヶ月前のこの日、3,000人を超える人々が亡くなりました。この中には、カナダ、イタリア、フランス、ドイツ、日本、ロシアなど、ISS計画の協力国を出身地とする200人以上の市民も含まれています。」
ニューヨーク市警察、ニューヨーク市消防局、ニューヨーク港管理局(New York Port Authority)、そしてニューヨーク市危機管理局を称える帽子が、ミッション・コントロール内に飾られています。エンデバー号には米国国旗が搭載されており、これらはエンデバー号の帰還後に、この事件の英雄たち(犠牲者と救助者)や犠牲者の家族に配られる予定です。エンデバー号にはその他にも、攻撃後の世界貿易センターの跡地で見つかった米国国旗などの記念となる品物が搭載されています。
今朝エンデバー号のクルーは、ミッション・マネージャーたちがエンデバー号の飛行を12日間へと延長したため、予定よりも1日長く宇宙で過ごすことになったことを知らされました。帰還は12月17日(同12月18日)となります。1日延長することにより、エンデバー号のクルーはトレッドミル(運動用具:ランニングマシン)やエアコンの修理など、ISS内での修理作業を支援することができます。
本日は軌道上では、装置や補給品の移動が主要な作業となります。これまで、5,000ポンド(約2,250kg)を超える補給品や実験装置がエンデバー号とラファエロ(多目的補給モジュール:MPLM)からISSに搬入されました。この中には、850ポンド(約383kg)を超える食料、1,000ポンド(約450kg)の衣服やその他のクルーへの供給物資、300ポンド(約135kg)の実験装置や関連機器、800ポンド(約360kg)の船外活動機器、600ポンド(約270kg)の医療機器などが含まれています。エンデバー号のクルーは午後10時19分(同12月12日午後1時19分)に就寝し、12月12日午前6時19分(同12月12日午後9時19分)に起床する予定です。起床後は、荷造りや荷ほどきを引き続きおこなうと共に、ISSのトレッドミルの修理作業をおこなう予定です。この次のSTS-108ステータスレポートは12月12日午前7時(同12月12日午後10時)に、あるいは何かイベントが発生したときに発行する予定です。
出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts108/STS-108-13.html
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最終更新日:2001年 12月 12日
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