飛行7日目(1)
STS-108NASAステータスレポート#12
ジョンソン宇宙センター
2001年 12月11日(火)午前 7時(米国中部標準時間)
2001年 12月11日(火)午後10時(日本時間)
エンデバー号のクルーは、ヴィンス・アンド・ジェニー・ジル(Vince and Jenny Gill)による「地球に平和を(Let There
Be Peace on Earth)」の歌声で、米国中部標準時間12月11日午前6時19分(日本時間12月11日午後9時19分)に起床しました。この曲は第3次長期滞在クルーコマンダーのフランク・カルバートソン夫人から、国への奉仕を通じて地上の平和を長年にわたり追い求めてきた夫の努力に対し、また本日おこなわれる特別な記念式典に対して贈られたものです。
エンデバー号と国際宇宙ステーション(ISS)のクルーは、起床後間もなく、9月11日の同時多発テロにより命を落とした人々に哀悼の意するためブッシュ大統領主催の追悼行事「追悼の国歌演奏(Anthems
of Remembrance)」への参加の準備をしました。この追悼行事は、3ヶ月前のテロ攻撃発生時刻、午前7時46分(同12月11日午後10時46分)に開始される予定です。
米国とロシアの国歌が、ミッション・コントロール・センター内のスペースシャトルとISSのフライト・コントロール・ルームおよびエンデバー号とISS内で流されます。2つの宇宙機内の3人のコマンダー、エンデバー号のコマンダーのドミニク・ゴーリー、第3次長期滞在クルーコマンダーのフランク・カルバートソン、第4次長期滞在クルーコマンダーのユーリー・オヌフリェンコが、それぞれの想いを述べるとともに、軌道上の他のクルーメンバーの事前に録画されたメッセージが放送されます。
オヌフリエンコは、第3次長期滞在クルーメンバーのウラディミール・ジェジューロフ、ミハイル・チューリンと共に、本日午前9時24分(同12月12日午前0時24分)から、モスクワ郊外ミッション・コントロール・センターのロシアのメディアによるインタビューを受ける予定です。本日遅くに、クルー全員(ゴーリー、オヌフリエンコ、カルバートソン、パイロットのマーク・ケリー、ミッションスペシャリスト(MS:搭乗運用技術者)のリンダ・ゴドウィンとダニエル・タニ、第4次長期滞在クルーフライト・エンジニアのカール・ウォルツとダニエル・バーシュ、それにジェジューロフとチューリン)が、午後2時4分(同12月12日午前5時4分)から始まる米国のニュースメディアとの軌道上共同記者会見(crew
news conference)に臨む予定です。
カルバートソンからオヌフリエンコに指揮権を引き渡すセレモニーは、本日午後2時48分(同12月12日午前5時48分)に開始される予定です。宇宙での滞在123日目を迎えるカルバートソンが、ISSの新任のコマンダーであるオヌフリエンコに、ISSの指揮権をおごそかに引き渡します。公式なクルーの交替は、12月8日に各クルー専用のシートライナーがソユーズに搬入された時点におこなわれています。本日のイベントは、第1次長期滞在クルーコマンダーのビル・シェパードが、本年3月に第2次長期滞在クルーコマンダーのユーリー・ウサチェフに指揮権を引き渡したときに始めた伝統を引き継ぐものです。
両クルーはまた、「ラファエロ」(多目的補給モジュール:MPLM)からISSへの、第4次長期滞在クルーが使用する装置や補給品の搬入作業を引き続きおこないます。すでに約4,000ポンド(約1,800kg)の物品が、ラファエロからISSに搬入されています。
この次のSTS-108ステータスレポートは、本日12月11日午後6時(同12月12日午前9時)頃に、または何かイベントが発生したときに発行する予定です。
出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts108/STS-108-12.html
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最終更新日:2001年 12月 12日
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