飛行6日目(2)
STS-108NASAステータスレポート#11
ジョンソン宇宙センター
2001年 12月10日(月)午後 6時30分(米国中部標準時間)
2001年 12月11日(火)午前 9時30分(日本時間)
エンデバー号の2人の宇宙飛行士リンダ・ゴドウィンとダニエル・タニは、4時間12分の船外活動を実施し、国際宇宙ステーション(ISS)の大きな太陽電池パドルの回転機構に断熱カバーを取り付けました。
船外活動はスムーズに進行し、ゴドウィンとタニは、5階建ての高さに相当するISSのトラス構造体の頂部に取り付けられた2つの円筒形の機構の周囲に、断熱カバーを取り付けました。また、1年前に取り付けて以来固定できていなかった、この右舷の機構を支える4本の支柱のうちの1本を固定しようとしましたが、失敗しました。他の3本の支柱はしっかり固定されているので問題はありません。
ISSの一番高いところから降りてくる途中で、2人は収納部に立ち寄り、過去にISSのアンテナから取り外したカバーを回収しました。このカバーは地球に持ち帰り、再使用されます。さらに、前倒しの作業として、STS-110ミッションで取り付ける予定のスイッチを2個、ISSの外壁に置いておきました。STS-110は来年の春に予定されており、ISS中央部に取り付ける40フィート(約12m)のトラス構造体を運ぶことを目的としています。ゴドウィンとタニは南アメリカ沖の太平洋上を飛行中の米国中部標準時間12月10日午前11時52分(日本時間12月11日午前2時52分)にエンデバー号のエアロックから外に出ました。そして午後4時04分(同12月11日午前7時04分)に船外活動を終了しました。
一方ISSでは第4次長期滞在クルー(コマンダーのユーリー・オヌフリェンコ、とフライト・エンジニアのダン・バーシュとカール・ウォルツ)がラファエロ(多目的補給モジュール:MPLM)から補給品を運ぶ作業を引き続きおこない、すでに70%以上の物品が荷下ろしされています。これまでのところ、ラファエロから少なくとも3,500ポンド(約1,575kg)の食料や補給品が、また1,000ポンド(約450kg)の機器や実験装置がエンデバー号の船室からISSに搬入されています。本日の船外活動の準備のために昨日遅くに閉鎖したエンデバー号とISS間のハッチは、午後6時(同12月11日午前9時)少し前に再度開放されました。
本日の船外活動により18回の船外活動(スペースシャトルをベースとして12回、ISSをベースとして6回)を実施した記録的な1年がしめくくられました。この数字は1年間に実施した船外活動回数の過去の記録を塗り変えるものであり、(これまでの年間記録であった)スカイラブ宇宙ステーションから9回の船外活動を実施した1973年と、スペースシャトルとロシアのミール宇宙ステーションから合計9回の船外活動を実施した1997年を合わせた回数と並ぶ記録です。今年打ちたてられたこの船外活動回数の記録は、来年には破られることになります。2002年にはスペースシャトルとISSからの船外活動を22回実施する予定です。
両クルーは12月10日午後10時19分(同12月11日午後1時19分)に就寝し、エンデバー号のクルーは12月11日午前6時19分(同12月11日午後9時19分)に起床、ISSのクルーはその30分後に起床する予定です。この次のSTS-108ステータスレポートは12月11日午前7時(同12月11日午後10時)頃に、または何かイベントが発生したときに発行する予定です。
出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts108/STS-108-11.html
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最終更新日:2001年 12月 11日
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