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国際宇宙ステーションへの補給フライト 9P

9P分離 9P打上げ計画9P前後のISSの形状

日本時間2003年2月2日午前0時59分、プログレス補給船(9P)は、国際宇宙ステーション(ISS)から分離しました。

9回目の補給フライト 9P打上げ
打上げを待つソユーズロケット
9Pフライトは、ロシアのソユーズロケットにより、プログレスM1-258補給船を打ち上げて、国際宇宙ステーション(ISS)のズヴェズダ(サービスモジュール)後部に無人でドッキングさせるミッションで、ISSへ向かう9機目のプログレス補給船となります。

プログレスM1は、ソユーズ宇宙船をもとに改良を加えて自動化した無人の貨物輸送船であり、今回のM1-258は、2002年9月25日(モスクワ時間)にロシアのソユーズロケットによりカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げらる予定です。打ち上げ後、プログレスM1-258は自動ランデブー・システムを用いてISSのズヴェズダ後部ドッキングポートに9月29日にドッキングする予定です。

プログレスM1補給船は、ISSとの結合中に軌道を上昇させるリブーストを行うとともに、分離後に軌道離脱するために必要な最小限の推進剤を除いて、リブーストで余剰となった推進剤をザーリャに移送し貯蔵することが可能です。この推進剤は必要に応じズヴェズダの推進剤タンクに補給され軌道制御時に使用されます。

またプログレスM1補給船は、ISSに滞在しているクルーのための補給品や、衣類なども搭載しており、9Pフライトでは主に以下の補給品をISSに搬入する予定です。
  • 推進剤
  • 酸素
  • 衛生用品(汚物容器、ごみ袋)
  • 食料(米国とロシアの食料)
  • クルーサポート品(下着、衣類、タオル、文具など)
  • 医薬品
  • 5Sミッションで使用する実験装置
  • ユタ州立大のLadaと呼ばれる植物栽培チャンバー(食用にしたり、ガーデニングとして楽しむこともできる)
  • ビデオ、カメラ器材
  • ロシアの国勢調査の書類(2人のロシア人滞在クルー用)
  • ロシアのラップトップコンピュータ(既存のものと交換用)
  • 修理用の機器(TVIS(エクササイズ用のトレッドミル)の修理部品など)
  • 予備品(エレクトロンの予備の液体ユニットなど)


9P打上げ計画
9P打上げ計画(2002年9月30日現在)
打上げ日時
2002年9月25日午後10時58分(バイコヌール夏時間)
2002年9月25日午後 8時58分(モスクワ夏時間)
2002年9月25日午前11時58分(米国中部夏時間)
2002年9月26日午前 1時58分(日本時間)
射 場
カザフスタン共和国 バイコヌール宇宙基地
使用ロケット
ソユーズFGロケット
ドッキング日時
2002年9月29日午後 9時01分(モスクワ夏時間)
2002年9月29日午後 0時01分(米国中部夏時間)
2002年9月30日午前 2時01分(日本時間)
注:軌道上のプログレス補給船(8P)は、9月24日午後10時59分(日本時間)にISSから分離しました。


9P前後のISSの形状

9Pフライト前のISS(8Pの分離後)
9Pフライト後のISS


最終更新日:2002年9月30日

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