国際宇宙ステーションへの補給フライト 15P
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ISSから分離し、離れていくプログレス補給船(15P) |
プログレス補給船(15P)は、日本時間2004年12月23日午前4時37分に国際宇宙ステーション(ISS)から分離し、同日午前8時23分に大気圏に再突入し、南太平洋上に安全に投棄されました。
15回目の補給フライト
15Pフライトは、ロシアのプログレスM-50補給船を打ち上げて、国際宇宙ステーション(ISS)の「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)後方に無人でドッキングさせるミッションであり、ISSへ向かう15機目のプログレス補給船です。
プログレス補給船(15P)は、スペースシャトルの飛行が停止されている状況下では、ISSに滞在しているクルーのための飲料水や酸素、食料、予備品などを補給する重要な役割を持っています。15Pフライトでは主に以下に示す補給品をISSに搬入します。
- 飲料水タンク 2個(計420リットル = 420kg)
- 推進剤 約690kg
- 酸素、空気 合計50kg
- その他、以下に示す積荷など、およそ1,380kg
- 食料(米ロの宇宙食207パック)、新鮮な野菜や果物
- クルーへの手紙、小包など
- 衛生用品(汚物容器、ごみ袋)
- 第9次、第10次長期滞在クルー用の衣服(下着、衣類、タオルなど)
- 運用手順書、CD、DVD
- ロシアの実験ペイロード(JAXAのタンパク質結晶成長装置(GCF)を含む)
- 交換修理品、予備品
- 医薬品、クルー健康管理システム(Crew Health Care System: CHeCS)関連機器
- 米国の照明装置(General Luminaire Assembly: GLA)の蛍光灯4個
- ロシアの環境制御系装置の予備品、補給品
- ロシアの800Aバッテリ
- 宇宙服(EMU)の故障したロータとウォータポンプ2個、ファン・ポンプセパレータ、およびトラブルシューティング用の機器 等
このプログレス補給船には、JAXAの高品質タンパク質結晶生成プロジェクトの第4回宇宙実験のタンパク質試料を搭載しています。なお、今回のタンパク質結晶試料の回収は、2004年10月24日にソユーズ宇宙船(8S)により行われました。
15P打上げ計画
15P打上げ計画(2004年8月14日現在)
打上げ日時 |
2004年8月11日午後 2時03分(日本時間) |
2004年8月11日午前11時03分(バイコヌール夏時間) |
2004年8月11日午前 9時03分(モスクワ夏時間) |
2004年8月11日午前 0時03分(米国中部夏時間) |
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射 場 |
カザフスタン共和国 バイコヌール宇宙基地 |
使用ロケット |
ソユーズ-Uロケット |
重量 |
約7トン(うち約2.5トンが貨物・推進剤) |
ドッキング日時 |
2004年8月14日午後 2時01分(日本時間) |
2004年8月14日午前 9時01分(モスクワ夏時間) |
2004年8月14日午前 0時01分(米国中部夏時間) |
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15Pのドッキングに備えて、プログレス補給船(14P)は日本時間2004年7月30日午後3時5分にISSとのドッキングを解除し、同日午後8時12分に大気圏に再突入し、南太平洋上に安全に投棄されました。
15P前後のISSの形状
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15Pフライト前のISS |
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最終更新日:2005年1月5日
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