国際宇宙ステーションへの補給フライト 14P
|
|
ISSに接近するプログレス補給船 |
ドッキング直前のプログレス補給船のカメラ映像 |
プログレス補給船(14P)は、日本時間2004年7月30日午後3時5分に国際宇宙ステーション(ISS)から分離し、同日午後8時12分に大気圏に再突入し、南太平洋上に安全に投棄されました。
14回目の補給フライト
|
|
射点のソユーズロケット |
ソユーズロケット打上げ |
|
|
プログレス補給船の点検 |
フェアリングの装着 |
|
|
打上げ準備中のプログレス補給船(14P) |
14Pフライトは、ロシアのプログレスM-49補給船を打ち上げて、国際宇宙ステーション(ISS)の「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)後方に無人でドッキングさせるミッションであり、ISSへ向かう14機目のプログレス補給船です。
プログレス補給船(14P)は、2004年5月25日にロシアのソユーズロケットにより、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、その後、2004年5月27日に自動ランデブ・システムを用いてISSにドッキングしました。
14Pのプログレス補給船は、スペースシャトルの飛行が停止されている状況下では、ISSに滞在しているクルーのための飲料水や酸素、食料、予備品などを補給する重要な役割を持っています。14Pフライトでは主に以下に示す補給品をISSに搬入する予定です。
- 飲料水タンク 2個(計420リットル = 420kg)
- 推進剤 約510kg
- 酸素(エレクトロン(酸素発生装置)のトラブルがあったために通常よりも多く搭載)、空気50kg
- その他、以下に示す積荷など、およそ1,304kg
- 食料(米ロの宇宙食)、新鮮な野菜や果物、クルーへの手紙
- 衛生用品(汚物容器、ごみ袋)、医薬品キット
- 第9次長期滞在クルー用の衣服(下着、衣類、タオルなど)
- ビデオ、カメラ器材、運用手順書、CD、DVD
- ロシアの実験ペイロード
- クルー健康管理システム(Crew Health Care System: CHeCS)関連機器
- 第9次長期滞在クルー用の船外活動ユニット(EMU)のグローブ、バッテリ2台など
- Orlan宇宙服1着、Orlanグローブ4対、欧州宇宙機関(ESA)の欧州補給機(Automated Transfer Vehicle: ATV)用TVカメラ
- 交換修理品、予備品
- ロシアの熱制御系機器の一部
- ロシアの故障したラップトップコンピュータの交換品
- ロシアの800Aバッテリ
- ロシアの二酸化炭素除去装置(Vozdukh)関連機器
- 「デスティニー」(米国実験棟)の窓のフレキシブルホース保護カバー
- アルカリ単3乾電池
14P打上げ計画
14P打上げ計画(2004年5月27日現在)
打上げ日時 |
2004年5月25日午後 9時34分(日本時間) |
2004年5月25日午後 6時34分(バイコヌール夏時間) |
2004年5月25日午後 4時34分(モスクワ夏時間) |
2004年5月25日午前 7時34分(米国中部夏時間) |
|
射 場 |
カザフスタン共和国 バイコヌール宇宙基地 |
使用ロケット |
ソユーズ-Uロケット |
重量 |
約7トン(うち約2.3トンが貨物) |
ドッキング日時 |
2004年5月27日午後10時55分(日本時間) |
2004年5月27日午後 5時55分(モスクワ夏時間) |
2004年5月27日午前 8時55分(米国中部夏時間) |
|
14Pのドッキングに備えて、プログレス補給船(13P)は日本時間2004年5月24日午後6時19分にISSとのドッキングを解除しました。
14P前後のISSの形状
|
14Pフライト前のISS |
|
|
|
最終更新日:2004年8月2日
|