日本時間2004年1月28日午後5時36分、プログレス補給船(12P)は、国際宇宙ステーション(ISS)から分離し、同日午後10時46分に地球大気圏に突入しました。
|
|
ドッキング直前のプログレス補給船(12P)から見たISS |
ソユーズロケットの打上げ |
日本時間8月29日午前10時48分にバイコヌール宇宙基地(カザフスタン共和国)から打ち上げられたプログレス補給船は、予定より2分早く、同8月31日午後0時40分に国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングしました。
|
ISSに接近するプログレス補給船(12P) |
|
12回目の補給フライト 12P打上げ |
12Pフライトは、ロシアのプログレスM-48補給船を打ち上げて、国際宇宙ステーション(ISS)のズヴェズダ後方に無人でドッキングさせるミッションであり、ISSへ向かう12機目のプログレス補給船です。プログレス補給船(12P)は、日本時間2003年8月29日にロシアのソユーズロケットにより、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられました。
プログレス補給船(12P)は、スペースシャトルの飛行が停止されている状況下で、ISSに滞在しているクルーのための水や食料、予備品などを補給する重要な役割を持っています。
12Pフライトでは主に以下に示す補給品(2,498kg)をISSに搬入しました。
-
飲料水(420kg)
- 食料(199kg、米国とロシアの食料164個、チョコレート、新鮮な果物)
- 推進剤(353.1kg)
- 酸素(21kg)、空気*(24kg)
- 衛生用品(汚物容器、ごみ袋)、医薬品
- クルーサポート品(下着、衣類、タオルなど)
- ロシアとフランスのコメディ映画のDVD、ロシアのコサックダンスのCD、最新の経済関連の出版物、クルーへの小包など
- ビデオ、カメラ器材(35mmフィルム、ビデオカセット)
- 実験装置(ESAの教育実験機器(7Sミッション用)、NASDAのタンパク質結晶実験装置3基、ロシアのタンパク質結晶成長実験装置、イタリアの実験装置、アマチュア無線機など)
- イリジウム衛星電話とGPS位置確認装置(第7次長期滞在クルー帰還用)
- ラップトップコンピュータ(NGL: Next Generation LaptopであるIBM ThinkPad A31pを4台)
- 交換修理品、予備品(ロシアの800Aバッテリ3台、Orlan宇宙服のバッテリ3台、米国のEVA機器と予備品など)
* 空気は今回初めて運ばれます。スペースシャトルによる窒素の補給ができないためと思われます。
また、このプログレス補給船(12P)には、NASDAの高品質タンパク質結晶生成プロジェクトの第2回宇宙実験用のタンパク質試料が搭載されています。なお、今回のタンパク質結晶試料は、2003年10月にソユーズ宇宙船交換/クルー交代ミッション(6S)で回収されました。
12P打上げ計画(2003年8月31日現在)
打上げ日時 |
2003年8月29日午前 7時48分(バイコヌール夏時間) |
2003年8月29日午前 5時48分(モスクワ夏時間) |
2003年8月28日午後 8時48分(米国中部夏時間) |
2003年8月29日午前10時48分(日本時間) |
|
射 場 |
カザフスタン共和国 バイコヌール宇宙基地 |
使用ロケット |
ソユーズロケット |
ドッキング日時 |
2003年8月30日午後 7時40分(モスクワ夏時間) |
2003年8月30日午後10時40分(米国中部夏時間) |
2003年8月31日午後 0時40分(日本時間) |
|
|
|
12Pフライト前のISS |
|
|
|
12Pフライト後のISS |
|
|