国際宇宙ステーションステータスレポート#99-15
1999年 4月 14日(水)午後 2時(米国中部標準時間)
1999年 4月 15日(木)午前 5時(日本時間)
ヒューストンのミッション・コントロール・センター
来月ディスカバリー号が到着するための準備をしながら、国際宇宙ステーション(ISS)の電力テストの第2フェーズが現在行われています。
本日のテストは、5月20日朝 8時30分にフロリダ州のケネディ宇宙センターから打上げられる予定のディスカバリー号が到着するまでに終了するよう計画されていた、3回の試験の第2回目です。このテストではモスクワ郊外コロリョフのミッションコントロールセンターからのコマンドにより、地球に対して垂直にしてある現在のISSの姿勢を横向きに変更します。
このテストは、シャトルとドッキングを行う時の姿勢で、ザーリャが1500ワットの電力をユニティに供給することができることを確認するのが主たる目的です。このテストは夕方まで継続し、その後はユニティが地球方向を向いている通常の姿勢に戻されます。
4月2日に完了したテスト1では、いくつかのヒーターを投入してユニティで消費する電力を増加させていき、ディスカバリー号がISSとドッキングするまでに加熱しておくための最良の方法を計画するのに必要なデータを収集しました。このテストの結果、ザーリャは通常の運用姿勢で少なくとも900ワットの電力を継続してユニティに供給することができることがわかりました。打ち上げ以来ISSは約600ワットの電力で運用しています。
各種システムモニタを実施する中、上記テストにより、より多くの電力を消費するほどザーリャモジュールのバッテリに十分なマージンが生ずるということがわかりました。一方、ユニティの外壁の保温は、シャトルがドッキングしてクルーがユニティに入るまでに済ませておかなければならない作業です。
来月(5月)に予定されている3番目のテストでは、ザーリャの更新したコンピュータソフトをテストします。このソフトはザーリャの小型のジェットしか制御に使用できないように変更したものです。
ISSは遠地点251マイル(約403km)、近地点239マイル(約384km)の軌道を92分で1周しています。打ち上げ以来地球を2257周回しています。
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