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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

国際宇宙ステーションステータスレポート#11
1998年12月17日(木)午後 2時(米国東部標準時間)
1998年12月18日(金)午前 4時(日本時間)
ヒューストンのミッション・コントロール・センター

 ヒューストンとモスクワの飛行管制官は、今週は国際宇宙ステーション(ISS)のモニタとシステムのチェックを行いました。ザーリャの2基の大型スラスタの噴射試験を行い、この噴射によりISSの軌道は約4マイル(約6.4km)高くなりました。

 また、ザーリャのクルス・ランデブ・システムとドッキング・システムをチェックし、問題のないことを確認しました。これらはISSを、3番目のモジュールであるサービス・モジュールとドッキングさせるための、ロシアの自動操縦システムです。サービスモジュールはクルーの初期の居住区となり、またISSの中核部となるもので、ISS計画でロシアの果たす役割の大きな部分を占めるものです。1999年7月にロシアのプロトンロケットでの打上げが予定されています。このサービスジュールに先立ちスペースシャトル・ディスカバリー号が1999年5月に、ISSの内部に収納する補給品と外部に取付ける、ロシア製の船外活動用クレーンを積んで打上げられる予定です。

 去る日曜日にエンデバー号がISSとのドッキングを解除した数時間後、ISSの燃料の節約と厳しい温度条件を緩和するために、ロシアのコロリョフ・ミッション・コントロール・センターからの指令により、ISSが自然に安定するよう回転した状態に姿勢を変更しました。X-ナディア・スピンと呼ばれるこの姿勢は、ユニティを地球に、ザーリャを深宇宙に向けて1秒間に数分の1度というゆっくりとした回転をさせるものです。ディスカバリー号が1999年5月に到着するまで、ISSは通常この姿勢を保つことになっています。ただし、1週間に1回程度はISSの姿勢制御用ジェットを噴射して姿勢を変更し、誘導システムのデータ更新やその他のチェック作業などを行います。

 水曜日にザーリャの大型のスラスタをテストするのに先立ち、姿勢制御ジェットを噴射してISSの誘導システムのデータを更新しました。このテストは成功裏に終了しました。この時の試験噴射では2基のエンジンを初めて同時に、約9秒間噴射しました。今後周期的に行われる軌道高度の上昇(リ・ブースト)は、このやり方で実施されます。これまでは、ISSのエンジンの噴射は、全てザーリャの大型エンジンを1基だけ使って実施してきました。水曜日の試験噴射によりISSは遠地点252マイル(約405km)、近地点244マイル(約393km)の軌道から、それぞれ256マイル(約412km)と247マイル(約397km)の軌道に移りました。

 あと2回のエンジン試験が月曜日に予定されています。このときは軌道高度の引き上げのための運用(リ・ブースト)を再度チェックし、さらに来年のサービス・モジュールとのランデブの際に必要となる運用の試験を行います。

 ISSの全システムは良好に作動しており、ISSは92分の周期で地球を周回しています。世界各地(地上)からISSを観測するための機会や条件については、次のインターネットホームページをご覧下さい。 http://www.spaceflight.nasa.gov/realdata/sightings/

 この次の国際宇宙ステーション・ステータス・レポートは水曜日12月23日に発表します。


最終更新日:1999年 1月 22日

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