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国際宇宙ステーションステータスレポート#00-29 2000年 07月14日(金)午前11時(米国中部夏時間) 2000年07月15日(土)午前01時(日本時間) コロリョフのミッション・コントロール・センター ズヴェズダ・サービスモジュールは、後部にある2基の軌道制御エンジンを噴射させて最初の2回の大きなランデブ噴射を実施した後、国際宇宙ステーション(ISS)の追跡を続けています。 この2回の噴射は、これからの10日間に計画されている大きなランデブのための最初の噴射であり、この一連の噴射によりズヴェズダの軌道高度を微調整してISSとのドッキングに備えます。ドッキングは米国東部夏時間7月25日(火)午後8時46分(日本時間7月26日(水)午前9時46分)の予定です。 ズヴェズダモジュールの前方を飛行方向に向けた姿勢で飛行しながら1回目の噴射は米国東部夏時間7月14日(金)午前1時09分(モスクワ時間9時09分、日本時間午後2時09分)に実施されました。このときは2基のエンジンの両方を噴射し、軌道は222×114マイル(358×183km)になりました。2回目は45分後の午前1時44分(モスクワ時間午前9時44分、日本時間午後2時44分)でこのときも両方のエンジンを使用し、軌道は224×167マイル(361×269km)になりました。エンジンの推力はそれぞれ690ポンド(約310kg)です。 (訳注:1回目の1時09分の45分後に2回目の噴射が実施されたのであれば1時54分のはずですが、45分と1時44分のどちらが正しいのか不明のため、原文のままにしてあります。) 軌道上昇噴射をするときはいつもそうですが、太陽電池パネルは振動の影響を最も受けにくい向きに変更され、噴射後は元の位置に戻されました。 ランデブのための噴射のほかには、本日は太陽電池駆動モータの精度の評価作業が計画されていました。これはロシアの地上局経由で受信できるテレメトリデータを解析して実施しました。 土曜日に予定していた軌道微調整のための追加噴射は、ロシアのフライトコントローラが本日の噴射後の軌道データを解析した結果、ズヴェズダの軌道を調整する必要はないと判断したため中止されました。この週末に予定されているのは送受信機、アンテナ、搭載コンピュータなどを接続して行うレグル(Regul)・テレメトリシステムの検査だけです。このテストはソフトウエアをいろいろなモードで繰り返し稼動させて地上からのコマンドが良好に届くことを確認すると共に、ズヴェズダからの応答を解析して実施します。 ズヴェズダからのテレメトリデータはドッキングターゲットが展開されていないことを示しています。ただし、これはドッキングを手動で行うときにのみ必要とされるものです。この件は7月25日に予定されている自動ドッキングに影響を及ぼすものではありません。ちなみに、ズヴェズダとISSのザーリャ・コントロールモジュールは、ミール宇宙ステーションと同じランデブ装置を使用します。ミールの全てのモジュールは自動的にドッキングしました。 ズヴェズダの姿勢制御は32個ある小型噴射装置(スラスタ)のうちの16個を使用して実施されています。これらのスラスタの推進力は29ポンド(約13kg)で、スペースシャトルのバーニアスラスタの推力とほとんど同じです。これらのスラスタは半分に分け、16個づつ2系統の配管に取り付けられています。現在は片方の系統のみが使用されています。 米国中部夏時間7月14日午前11時現在、ズヴェズダは地球を40周しています。この次のステータスレポートは7月17日に発行する予定です。 出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2000/iss00-29.html
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