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国際宇宙ステーションステータスレポート#00-27 2000年 7月12日(水)午前 2時(米国中部夏時間) 2000年 7月12日(水)午後 4時(日本時間) ヒューストンのミッション・コントロール・センター ロシアが製作した居住区画ズヴェズダが、米国中部夏時間7月11日午後11時56分(日本時間7月12日午後1時56分)にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打上げられました。打上げは順調に行われました。これにより国際宇宙ステーションは軌道上の新しい家へと様相が変ることになります。 ロシアのプロトンロケットによる打上げのわずか15分後には、新しいモジュールは軌道上でアンテナ、太陽電池パネル、その他の外部に取付けられた装置を完全に展開しました。現在は221×115マイル(356×185km)の軌道を順調に周回しています。これからの2週間でロシア、コロリョフのミッションコントロールセンターの飛行管制官たちは、モジュール内部の各システムを試験し、エンジンを定期的に噴射して軌道を調節するなどして、国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングの準備をする予定です。 7月25日にISSはランデブの最終段階に入り、米国中部夏時間午後7時45分(同7月26日午前9時45分)にズヴェズダとドッキングする予定です。ズヴェズダの打上げによりISSへの一連のフライトが頻繁に行われるようになり、この軌道上の住みかは急速に拡大されていくことになります。この次にはロシアのプログレス輸送船が8月6日に打上げられ、8月8日にISSとドッキングする予定です。スペースシャトル・アトランティス号が続いて9月8日に打上げられ、新しい居住区画ズヴェズダのドアを初めて開きます。そしてスペースシャトル・ディスカバリー号が10月5日に打上げられて、宇宙ステーションの骨組構造体や3つ目の与圧結合アダプターを運び上げ、ISS建設の本格的作業を開始することになっています。その1ヶ月後には3人の最初の滞在クルーがISSへの4ヶ月の滞在を開始する予定です。これで新しい住みかに生命が吹込まれることになるわけです。 これから2001年にかけて実施するフライトは、過去NASAが経験したことのない複雑で難しいミッションですが、その中で米国の太陽電池パネル、米国の実験棟、カナダが製作する新世代のロボットアーム、イタリアが製作する補給モジュール、そして米国が製作するエアロックなどが取付けられて、ISSは来年末までには過去最大で最も洗練された宇宙船に変貌していきます。 お知らせ:次のステータスレポートはミッションの進行状況に則し、必要に応じて発行する予定です。 出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2000/iss00-27.html
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