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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

国際宇宙ステーションステータスレポート#1
1998年11月16日(月)午前11時30分(米国東部標準時間)
1998年11月17日(火)午前1時30分(日本時間)
ロシアのコロリョフ・ミッション・コントロール・センター

 国際宇宙ステーション(ISS)の最初のコンポーネントを載せた長さ180フィート(54m)のロシアのプロトンロケットが、宇宙ステーションの組立を開始する金曜日の打上げに備えて今朝、夜明けとともにカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地の発射台に運ばれました。

 華氏28度(摂氏零下2度)の中、プロトンロケットとザーリャ基本機能モジュールは、金曜日バイコヌール時間の午前11時40分(日本時間午後3時40分、米国東部標準時間午前1時40分、米国中部標準時間午前零時40分、グリニッジ標準時間午前6時40分、モスクワ時間午前9時40分)の打上げのため、貨車で発射台に到着しました。このプロトンの射点への搬出は、ロシアと米国の担当者がロケットと推進システムを点検し、打ち上げに最終的に合意した上で行われたものです。

 金曜日のバイコヌールの天気は曇り、気温は摂氏約零度、無人のロシアのロケットの打上げに問題はないと予報されています。3段式プロトンロケットの各段には非対称ジメチルヒドラジンと四酸化窒素が打ち上げのおよそ6時間前に充填されます。モスクワ郊外にあるロシアのミッションコントロールセンターにいるヒューストン支援グループの米国のフライトコントロラーは、フルニチェフ国立研究生産宇宙センターのフライトコントローラーとともに、多国間プロジェクトの開始の最終準備に慎重に取り掛かりました。

 フルニチェフ国立研究生産宇宙センターは主契約者であるボーイング社との契約の下にザーリャを制作しました。同社は打上げ期間中と軌道上での初期運用の間、米国のフライトコントローラーと協力して、ザーリャのシステムをモニタすることになっています。米国の別のフライトコントローラーのチームが、ISSの運用期間中ずっと24時間体制で支援を続けます。

 プロトンロケットの重量は燃料を充填した状態で150万ポンド(約700トン)で、打ち上げから衛星分離までの9分47秒の間に全3段のロケットで250万ポンド(約1125トン)の推力を発生します。

 プロトンロケットの3段からザーリャが切り離されて数秒以内に自動シーケンスが起動され、ザーリャのコンピュータの指令によりアンテナと電力を供給する翼幅80フィート(約24メートル)の太陽電池パネルを展開します。

 ザーリャの初期軌道はおよそ遠地点220マイル(354km)、近地点115マイル(185km)です。軌道制御システムの一連の噴射テストをした後、来週ザーリャは真円軌道に移行し、今から約3週間後にユニティ結合モジュールを積んで到着する、スペースシャトルエンデバー号を待ち受けます。ザーリャはISSの最初の組み立てミッションであるSTS-88飛行期間中にエンデバー号のナンシー・カリー宇宙飛行士の操作するシャトルのロボットアームで把持されてユニティに結合されます。続いてジェリー・ロス、ジム・ニューマン両宇宙飛行士が3回の船外活動を行い、ケーブルを結合したり、今後の組み立て作業のための装置を取り付けたりします。



最終更新日:1998年 12月 9日

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