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アトラスVロケット
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ISSへの宇宙船打ち上げに使われるロケット

アトラスVロケット ©NASA

国際宇宙ステーション(ISS)へのCST-100スターライナー宇宙船の打上げに使われるのが、アトラスVロケットです。米国のロッキードマーチン・ボーイング合弁会社のULA(United Launch Alliance)が打上げを行っています。

アトラスVロケットの主要諸元

横スクロールしてお読みください。
名称 アトラスVロケット
打上げ場所 ケープカナベラル空軍基地
全長 60m
直径 3.7m
打上げ時の重量 590トン
最大貨物重量 18.85トン

CST-100スターライナー宇宙船

スターライナー宇宙船はクルー7人まで、またはクルーと貨物の両方収容出来る設計です。宇宙船は溶接のない構造で、10回の再利用が可能となっています。パラシュートとエアバッグシステムにより、米国製宇宙船として唯一地上への着陸が可能です。

スターライナー宇宙船は宇宙飛行士が搭乗するCrew Moduleと、軌道上でのマヌーバ、姿勢制御などの推進機能や電力供給機能などを持つService Moduleから構成されています。高さは5.03m、直径は4.56mです。

©Boeing

スターライナー宇宙船の運用

打上げ

スターライナー宇宙船は、アトラスVロケットにより打ち上げられます。打上げ15分後には上段ステージからスターライナー宇宙船が切り離されます。打上げ31分後にはスターライナー宇宙船は軌道上マヌーバと姿勢制御用の4つのエンジンを点火し、軌道投入マヌーバを実行し、地球を回る周回軌道に入ります。

©Boeing

ISSへのランデブ・結合

スターライナー宇宙船が軌道上の安定軌道に到達すると、ランデブ運用が始まります。スターライナー宇宙船がISSに接近すると、同宇宙船のスタートラッカーが、ISSを確認し、数時間かけてゆっくりISSに接近し、200m手前で一旦停止します。その後、地上の運用チームが先に進んでよい、と判断した後、ドッキングアダプタの10m手前まで接近し、そこで再度一旦停止した後、最後のアプローチとドッキングに移ります。

©Boeing

分離~着陸

スターライナー宇宙船がISSから離脱する際には、同宇宙船はISSからゆっくり遠ざかり、軌道噴射離脱(デオービットバーン)の位置決めを行います。その後、太平洋上の正確な軌道上位置に入った時点で、デオービットバーンを行った後、Service Moduleを分離してCrew Module(カプセル)は大気圏に再突入します。その後、先ず、2つの小パラシュートを展開しカプセル、引き続いて3つのメインパラシュートを展開してカプセルを減速させます。高度約900mで、衝撃を吸収し安全な帰還を果たすためのエアバッグを膨らませ、着陸します。

©Boeing

※特に断りのない限り、画像クレジットは©JAXA