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NASAステータスレポート

飛行9日目(1)
STS-110NASAステータスレポート#16
ジョンソン宇宙センター
2002年 4月16日(火)午前 5時(米国中部夏時間)
2002年 4月16日(火)午後 7時(日本時間)



本日、アトランティス号の宇宙飛行士、ジェリー・ロスとリー・モーリンは米国中部夏時間4月16日午前9時34分(日本時間4月16日午後11時34分)に、STS-110ミッションの4回目で最後となる船外活動を開始します。この船外活動の多くの作業は、今後の船外活動の準備として行われます。

6時間半を予定しているこの船外活動では国際宇宙ステーション(ISS)の周囲での活動をやりやすくするために、長さ14フィート(約4.3m)の支柱状のものを「クエスト」(エアロック)から今回のミッションで取り付けたS0(エスゼロ)トラスにかけて取り付けます。また「ユニティ」(結合モジュール1)と「デスティニー」(米国実験棟)に作業用のハロゲンライトを取り付けます。この40ワットのライトは普通の40ワットのライトの5倍も強力で、20フィート(約6m)離れたところを9フィート×7フィート(約2.7m×2.1m)の楕円状に照らすことができます。さらに作業用プラットフォームの一部の機器を取り外して、使えるように準備する予定です。

ロスはISSのロボットアームに乗り、「モービル・トランスポータ」(MT:ISSロボットアームの台車)の両側にショックアブソーバ(衝撃吸収器)を取り付けて、MTと今後運ばれて船外活動者が利用する手動移動式のカートが衝突しても安全であるようにし、またお互いに接続出来るようにします。

モーリンはISS外部の放射線環境を測定して分析する装置を取り付けます。さらに、きつくて外すことができなかったMT上の予備のケーブル切断システムのボルトを点検します。地上のコントローラがMTに対して、レールに車体を固定し電源にプラグを接続するようにコマンドを送信したところで、4月15日(同4月16日)にMTの試運転は無事終了しました。これでMTにこの次のスペースシャトル・ミッションSTS-111でモービル・ベイス・システム(MBS)を取り付ける準備は整いました。これにより、「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)をISSのトラスに沿って移動するMTの上に取付けることができるようになります。

その他、S0トラスにハンドレールを取り付ける、STS-111の船外活動の準備として船外活動用工具の配置を変更する、S0トラス上のGPSアンテナを部分的にさえぎっている断熱カバーを調整する、ISS各部を写真とビデオで記録する、宇宙空間の微量のガスを検出する測定機器を点検するなどの作業を実施する予定です。

アトランティス号コマンダーのマイケル・ブルームフィールド、パイロットのスティーブ・フリック、ミッションスペシャリスト(MS:搭乗運用技術者)のエレン・オチョア、レックス・ウォルハイム、スティーブン・スミス、モーリン、ロスは4月16日午前3時44分(同4月16日午後5時44分)に、パデュー(Purdue)大学のマーチングバンドの演奏による「I Am an American」の曲で起床しました。この曲は同大学の卒業生であるロスに贈られたものです。第4次長期滞在クルーコマンダーのユーリー・オヌフリエンコ、フライト・エンジニアのウォルツとダニエル・バーシュも同時刻に起床しました。

この次のステータスレポートは4月16日午後(同4月17日午前)、または何かのイベントが発生した時点で発行する予定です。



出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts110/STS-110-16.html
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最終更新日:2002年 4月19日


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