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NASAステータスレポート

飛行8日目(1)
STS-110NASAステータスレポート#14
ジョンソン宇宙センター
2002年 4月15日(月)午前 5時(米国中部夏時間)
2002年 4月15日(月)午後 7時(日本時間)



宇宙で初めてレールの上を移動する台車が、本日試運転をおこないます。国際宇宙ステーション(ISS)に取り付けたばかりのS0(エスゼロ)トラス上の26フィート(約7.9m)のレールに沿って、最高秒速1インチ(約2.54cm)、時速100ヤード(約90m)で移動します。重量1,900ポンド(約855kg)の「モービル・トランスポータ」(MT:ISSロボットアームの台車)は、米国中部夏時間4月15日午前6時30分(日本時間4月15日午後8時30分)頃に移動を開始する予定です。

ミッション・コントロール・センターのコントローラたちは、MTに対しトラス上で計3回移動・停止するようコマンドを送信します。移動中に、コンピュータ、駆動用モータ、サスペンション・ユニット、ビデオ信号やデータ通信用のアンビリカル、そしてレールなどをテストする予定です。この台車は毎秒1インチ(約2.54cm)、0.4インチ(約1cm)、0.1インチ(約2.5mm)の速さで移動し、将来の作業場所となる場所で停止して、車体をレールに固定したり固定を解除したりするテストをしながら、合計約71フィート(約21.6m)移動する予定です。

ソフトウェアで制御される移動可能なロボットが軌道を周回する宇宙船の上で使用されるのは、これが初めてです。MTのソフトウェアは約20個のモータを制御し、ある地点から別の地点に移動したり、トラス上で車体を固定したり、電源に接続するなどの指示を出します。将来MTは、完成すると356フィート(約108.5m)になるISSのトラスに沿って、「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)を移動させるようになります。

アトランティス号のクルーコマンダーのマイケル・ブルームフィールド、パイロットのスティーブ・フリック、ミッションスペシャリスト(MS:搭乗運用技術者)のエレン・オチョア、レックス・ウォルハイム、リー・モーリン、ジェリー・ロス、そしてスティーブン・スミスは、スミスに贈られたステップンウォルフ(Steppenwolf)の曲「Magic Carpet Ride」で4月15日午前3時48分(同4月15日午後5時48分)に起床しました。ISSのクルー、コマンダーのユーリー・オヌフリエンコ、フライト・エンジニアのカール・ウォルツとダニエル・バーシュは、4時14分(同4月15日午後6時14分)に起床しました。

アトランティス号とISSのクルーは両宇宙船間での荷物の運搬を引き続きおこなうとともに、4月16日午前(同4月16日午後)に予定しているこのフライトの4回目で最後になる船外活動の手順を点検する予定です。

10人の宇宙飛行士たちは、フロリダとヒューストンのNASAのセンターと、モスクワのミッション・コントロール・センターからの報道機関の代表者との記者会見に臨む予定です。このイベントは4月15日午前11時47分(同4月16日午前1時47分)に開始され、NASA TVで中継されます。終了後クルーは数時間の自由時間をもらいます。クルーは午後7時44分(同4月16日午前9時44分)に就寝する予定です。

この次のステータスレポートは今夜(同4月16日午前)、または何かのイベントが発生した時点で発行する予定です。



出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts110/STS-110-14.html
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最終更新日:2002年 4月16 日

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