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NASAステータスレポート

飛行7日目(2)
STS-110NASAステータスレポート#13
ジョンソン宇宙センター
2002年 4月 14日(日)午後 5時30分(米国中部夏時間)
2002年 4月 15日(月)午前 7時30分(日本時間)



本日は、今回のフライトで予定していた船外活動の3回目を実施しました。2人の宇宙飛行士が6時間27分の船外活動で、国際宇宙ステーション(ISS)のロボットアームの配線接続を変更したり、宇宙初の台車の固定ボルトを外すなどの作業をおこないました。

いよいよ4月15日午前(日本時間4月15日午後)には「モービル・トランスポータ」(MT:ISSロボットアームの台車)の試運転がおこなわれます。MTは、ISSのロボットアームを乗せてサッカー競技場ほどの長さになるトラス上を行ったり来たりする平らな台車です。

米国中部夏時間4月14日午前8時48分(同4月14日午後10時48分)に船外活動を開始すると、スティーブン・スミスとレックス・ウォルハイムはまずデスティニー上のカニの爪の形をした装置の締め付けを外しました。この装置には重量13.5トンのS0(エスゼロ)トラスが先週一時的に取り付けられたのですが、S0トラスの4基の支柱がデスティニーにボルトでしっかり取り付けられたので、この爪はもう必要ではなくなりました。

続いて「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)に「デスティニー」(米国実験棟)から供給していた電力をS0トラスから供給できるようにするために、数多くのコネクタの再接続をおこないました。カナダアーム2には操縦装置が2系統あります。スミスとウォルハイムが冗長系統の再配線とテストをおこない、続いて主系についても慎重に作業をおこないました。

スミスは、本日はパイロットのスティーブ・フリックが操作するアトランティス号のロボットアーム上でカナダアーム2の再配線のほとんどの作業をおこないました。ウォルハイムは体をテザー(命綱)でISSに係留してスミスの作業を支援しました。スミスはジェリー・ロスの次に船外活動経験の多い米国の宇宙飛行士で、これが7回目の船外活動となります。ロスはリー・モーリンとともにアトランティス号内から本日の船外活動の指揮をとりました。ウォルハイムはこれが2回目の船外活動です。

カナダアーム2の再配線が無事に終了し、電力系統とデータ通信やビデオ信号回路のテストが終了すると、スミスとウォルハイムは、先週の打上げ時に「モービル・トランスポータ」(MT:ISSロボットアームの台車)をS0(エスゼロ)トラスに固定していた留め具を開放する作業に移りました。MTは重量が約855kgありますが、4月15日(月)午前(同4月15日午後)に地上のコントローラからのコマンドにより、トラス上約32フィート(約9.8m)の長さを、毎秒1インチ(2.54cm)以下のゆっくりとした速さで行ったり来たりさせて初めてのテストを実施する予定です。このようにして、コンピュータ、駆動モータ、サスペンション、ビデオ信号やデータのアンビリカルやS0トラス上に設置されたレールの最初の部分のテストなどをおこないます。

スペースシャトルによるこの次のISS組立フライトで6月上旬にモービル・ベイス・システム(MBS)がMTの上に取り付けると、将来建設作業中に、ISSのロボットアームを、トラス上のいくつもの作業場所へと移動させることができるようになります。MBSはカナダアーム2を乗せてISSの端から端まで行き来するための台座となるものです。

本日の作業ではエアロック・スパー(Spur)と呼ばれる、エアロックとS0トラス間の長さ14フィート(約4.3m)の手すりをS0トラスと「クエスト」(エアロック)間に取り付ける作業が完了しませんでした。エアロック・スパーは船外活動時に、トラスとエアロック間を楽に行き来することが出来るようにするためのものです。

船外活動が終わりに近づくころ、配線を変更したカナダアーム2の最終確認テストが予定よりも長くなっていました。S0トラスから「クエスト」エアロック側にスイングさせてエアロック・スパーをエアロックに取り付けるためには、カナダアーム2を使う必要があるため、フライト・コントローラはエアロック・スパーの取り付け作業を4月16日午前(同4月16日午後)に予定している最後の船外活動まで延期することにしました。

スミスとウォルハイムはクエストに戻り、4月14日午後3時15分(同4月15日午前5時15分)にエアロックの再加圧を開始して船外活動を終了しました。

アトランティス号の宇宙飛行士エレン・オチョアとISSの第4次長期滞在クルーの一員ダニエル・バーシュは、本日の37回目のISS組立の船外活動中に、フリックがスペースシャトルのロボットアームを操作するのを支援しました。コマンダーのマイケル・ブルームフィールドはアトランティス号の後部フライトデッキから船外活動の模様を撮影しました。これと並行して第4次長期滞在クルーコマンダーのユーリー・オヌフリエンコとフライト・エンジニアのカール・ウォルツは、アトランティス号からISSへの補給品の搬入を引き続きおこないました。

本日遅くにフリックはアトランティス号の軌道制御用のジェットを1時間にわたり噴射してリブーストを実施し、ISSの高度を約2マイル(約3.2km)上昇させました。これは計画していた3回のISS軌道上昇制御の2回目です。

10人の宇宙飛行士たちは、4月14日午後7時44分(同4月15日午前9時44分)に就寝し、午前4時(4月15日午後6時)少し前に起床して、MTのテスト準備に取りかかる予定です。

この次のステータスレポートは4月15日午前(同4月15日午後)クルーの起床後、あるいは何かのイベントが発生した時点で発行する予定です。



出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts110/STS-110-13.html
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最終更新日:2002年 4月 16日

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