このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
 
JAXAトップページへ
 JAXAトップページへ宇宙ステーション・きぼう広報・情報センターサイトマップ
 
NASAステータスレポート

飛行6日目(2)
STS-110NASAステータスレポート#11
ジョンソン宇宙センター
2002年 4月13日(土)午後 6時(米国中部夏時間)
2002年 4月14日(日)午前 8時(日本時間)



本日、孫のいる2人のアトランティス号の宇宙飛行士により、国際宇宙ステーション(ISS)の最新の構成要素の取り付けが終了しました。7時間半に及ぶ船外活動で、巨大な2基の三脚支柱が13.5トンのトラスをISSの主要な実験棟である「デスティニ-」に固定されました。

仲間のクルーから「シルバーチーム」とあだ名が付けられた、54歳のジェリー・ロスと49歳のリー・モーリンは、最後の2基の支柱を展開しボルトでデスティニ-に固定する作業をほとんど問題なく行いました。これにより、ISS増設の中心部がしっかりと恒久的に固定されました。このS0トラスには来年にかけて他のトラスや太陽電池パネルが取り付けられます。ISSは最終的には端から端まで約350フィート(約110m、サッカー競技場ほどの長さ)になります。

トラスを支える最初の2基の支柱は、アトランティス号クルーのスティーブン・スミスとレックス・ウォルハイムの船外活動チームにより、4月11日(同4月12日)にデスティニ-に取り付けられました。スミスとウォルハイムは4月14日(同4月15日)に再び船外に出て、トラス艤装を引き続き行い、58フィート(約17m)の「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)への電気配線の変更を行います。

モーリンは初の船外活動をISSのカナダアーム2の先端に乗って行い、米国内の最長船外活動時間記録と史上最多宇宙旅行回数記録を持つロスは、テザーでISSに繋留されてモーリンを支援し、8回目の船外活動を実施しました。

スミスとウォルハイム、第4次長期滞在クルーフライト・エンジニアのダニエル・バーシュは、アトランティス号の後部フライトデッキから船外活動の指揮をとり、アトランティス号のミッションスペシャリスト(MS:搭乗運用技術者)のエレン・オチョアと第4次長期滞在クルーフライト・エンジニアのカール・ウォルツはデスティニー内のロボットアーム操作卓からカナダアーム2を操作してモーリンを移動させる役割を交代で行いました。

アトランティス号コマンダーのマイケル・ブルームフィールドとパイロットのスティーブ・フリック、第4次長期滞在クルーコマンダーのユーリー・オヌフリェンコは、過去3年半でISS組立てとしては36回目となる今回の船外活動の写真撮影とビデオ撮影を行いました。

ロスとモーリンはトラスの支柱をボルトで固定した後、打上げ時にアトランティス号のペイロードベイ(貨物室)にトラスを留め付ける役割を果たしていたパネルやクランプ(留め金)を取り外しました。

その後、モービルトランスポータ(MT:ISSロボットアームの台車)のアンビリカルリールを装備したバックアップ機器をトラス上に取り付ける作業を開始しました。これは、4月11日(同4月12日)にトラス上に取り付けられた同じ機器の冗長系にあたります。完成後のトラスの端から端まで行き来してカナダアーム2を運ぶよう設計されたMTの2組のアンビリカルは、4月15日(同4月16日)に初試験が行われるMTに電力、データ通信、ビデオ機能を供給します。

ロスは、MTの運行中アンビリカルケーブルが絡まった場合に、必要に応じてケーブルを切断できる機構上の固定ボルトを取り外そうとしましたが、ボルトはきつく締まり過ぎていて予定通りソケットを引き抜くことがきませんでした。エンジニアが現在のMTのコンフィギュレーションならばケーブル切断機構が不意に動作する可能性はないと判断したため、フライトコントローラは、きつく締まりすぎたボルトの解決策に今日はこれ以上時間を割かないことにしました。冗長系のアンビリカルシステムは順調に作動しており、きついボルトの件は残り2回の船外活動のどちらかで対処することになりそうです。4月11日(同4月12日)に取り付けた主系のアンビリカルシステムの方は順調に作動しています。

本日の船外活動も「クエスト」(エアロック)からおこないましたが、4月13日午前9時9分(同4月13日午後11時9分)に開始され、ロスとモーリンが2部屋あるクエストの外側の部屋の再加圧を開始した同日午後4時39分(同4月14日午前6時39分)に終了しました。

その後、フリックはアトランティス号の軌道制御用のジェットを噴射してISSを1時間かけてゆっくり2マイル(約3.7km)上昇させるリブーストを行いました。これはアトランティス号がISSから分離する4月17日(同4月18日)までに行われる合計3回のリブースト(合計で約6マイル(約11.1km)上昇させる)のうちの1回目です。

アトランティス号とISSのクルー10名は、4月13日午後7時44分(同4月14日午前9時44分)に就寝して8時間の睡眠をとり、4月14日午前4時(同4月14日午後6時)前に3回目の船外活動の準備を開始するため起床する予定です。

この次のステータスレポートは4月14日のクルー起床後(同4月14日の夜)、あるいは何かのイベントが発生した時点で発行する予定です。



出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts110/STS-110-11.html
フォトライブラリ
ビデオライブラリ

最終更新日:2002年 4月 16日

JAXAトップページへサイトポリシー