飛行5日目(2)
STS-110NASAステータスレポート#9
ミッション・コントロール・センター
2002年 4月12日(金)午後 6時(米国中部夏時間)
2002年 4月13日(土)午前 8時(日本時間)
アトランティス号及び国際宇宙ステーション(ISS)の10人のクルーは、実験機器類や補給品をそれぞれシャトルとISSに移送しました。その間、取り付けられたばかりのS0(エスゼロ)トラスの初期チェックアウトは、順調に実施されてきています。
アトランティス号コマンダーのマイケル・ブルームフィールド、パイロットのスティーブ・フリック、ミッションスペシャリスト(MS:搭乗運用技術者)のエレン・オチョア、レックス・ウォルハイム、リー・モーリン、ジェリー・ロスとスティーブ・スミス、及び第4次長期滞在クルー、コマンダーのユーリ・オヌフリエンコ、フライトエンジニアのカール・ウオルツとダニエル・バーシュは、本日、設備と科学実験機器類をシャトルとISSの間で移送しました。また、「クエスト」(エアロック)にある4つの高圧タンクのうちひとつにシャトルから酸素を補充しました。これらのタンクは、このクエストから行われる船外活動の終了時にクエストを再加圧するのに用いられます。
ISSのフライトコントローラからは、S0トラス上の4台のコンピュータのテストは成功し、ISSの地上からの位置を決定するための新たな機器であるグローバル・ポジショニング・システム(GPS)航法アンテナ及び、ISSに来年取り付けられる予定の他のトラスや太陽電池パネルの屋台骨となる13.5トンのS0トラスの熱制御システムについてもテストは成功したとの報告がありました。
アトランティス号とISSのクルーたちは、いくつもの実験機器類をアトランティス号からISSの「デスティニー」(米国実験棟)に移送し、米国中部夏時間4月13日及び14日(日本時間4月13日及び14日)に予定されている第2回及び3回目の船外活動の計画を点検しました。この船外活動では、S0トラスの取り付けが引き続き行われます。
ロスとモーリンは、船外活動を4月13日午前9時30分(同4月13日午後11時30分)頃に開始する予定です。S0トラスの後方の支柱をデスティニーに完全に固定し、S0トラスとデスティニーの間にしっかりした構造的なつながりを作り上げます。また、モービルトランスポータ(MT:ISSロボットアームの台車)へふたつ目のアンビリカルシステムを取り付けます。MTは、レール上の台車であり、ゆくゆくは、完成すれば全長350フィート(110m)ほどになるISSのトラス上を「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)を乗せて行ったり来たりすることになります。
アトランティス号とISSのクルーたちは4月12日午後(同4月13日午前)にしばらく休息を取り、4月12日午後7時44分(同4月13日午前9時44分)に睡眠を開始し、4月13日午前3時44分(同4月13日午後17時44分)に起床する予定です。
この次のステータスレポートは4月13日の午前(同4月13日の夜)、あるいは何かのイベントが発生した時点で発行する予定です。
出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts110/STS-110-09.html
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