飛行3日目(2)
STS-110NASAステータスレポート#5
ミッション・コントロール・センター
2002年 4月10日(水)午後 6時(米国中部夏時間)
2002年 4月11日(木)午前 8時(日本時間)
アトランティス号は本日4月10日午前(日本時間4月11日未明)、中国南部上空でゆっくりと国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングしました。明日は重量13.5トンのトラス構造体をISSに取り付ける作業をおこないます。ISSは最終的には、サッカー競技場と同程度の長さになる予定です。
コマンダーのマイケル・ブルームフィールドの操縦により、アトランティス号は米国中部夏時間4月10日午前11時5分(日本時間4月11日午前1時5分)、高度240マイル(約386km)を飛行中に、実験棟「デスティニー」前方のドッキングポートに結合しました。ブルームフィールドとパイロットのスティーブ・フリックによる教科書通りのランデブーの後に、ドッキングがおこなわれました。アトランティス号が結合したとき、第4次長期滞在クルーのフライト・エンジニアで海軍大佐でもあるダニエル・バーシュがISSの鉦(かね)を鳴らして、到着したアトランティス号のクルーを出迎えました。
それから約2時間後の4月10日午後1時7分(同4月11日午前3時7分)、ニュージーランド上空でアトランティス号とISS間のハッチが開かれ、10人の宇宙飛行士たちはデスティニー内で互いに挨拶を交わしました。第4次長期滞在クルーコマンダーのユーリー・オヌフリエンコとフライト・エンジニアのカール・ウォルツとバーシュは、昨年12月にISSでの6ヶ月に及ぶ任務に就いていますが、アトランティス号のクルーは第4次長期滞在クルー初の訪問者となりました。
オヌフリエンコがアトランティス号のクルーに安全に関する説明をおこなった後、両宇宙船のクルーは、明日スティーブン・スミスとレックス・ウォルハイムが第1回目の船外活動で使用する工具やデスティニー内に設置する実験装置の搬入作業を開始しました。
エレン・オチョアとバーシュは、明日ISSのロボットアーム「カナダアーム2」を使う手順を復習しました。明日はアトランティス号の貨物室から重量13.5トンのS0(エスゼロ)トラスをカナダアーム2で取り出し、デスティニー上の把持装置に取り付ける作業をおこないます。スミス、ウォルハイム、ジェリー・ロスそしてリー・モーリンは、今週と来週にかけて4回の船外活動を実施し、S0トラスをデスティニーに電気的かつ構造的に取り付けます。オチョアはロボットアームを操作し、4月11日午前(同4月11日午後)の作業には良好な状態で使用できることを確認しました。
スミスとウォルハイムはISSのエアロック「クエスト」内の全機器の設定をおこないました。2人は4回予定している船外活動の第1回目をクエストから実施します。この船外活動ではS0(エスゼロ)トラス上に4基ある取り付け用の支柱状の構造物のうち2基を展開してデスティニーに取り付け、さらにデスティニーからS0トラスに電力を供給できるようにします。オチョアは4月11日午前5時(同4月11日午後7時)頃にS0トラスを把持し、第1回目の船外活動は4月11日午前10時(同4月12日午前0時)頃に開始される予定です。
アトランティス号とISSは良好な状態にあり、軌道傾斜角51.6度で地球を90分で1周しています。
両宇宙船のクルーは4月10日午後7時44分(同4月11日午前9時44分)に就寝し、4月11日午前3時44分(同4月11日午後5時44分)に起床して、4日目の任務に就きます。
4月12日にはショーン・オキーフNASA長官が、シラキュース大学で「未来を拓く」と題するNASAの今後の政策に関するスピーチをおこなう予定です。このスピーチはNASA
TVで同日午後1時(同4月13日午前3時)から放映される予定です。
この次のステータスレポートは4月11日午前(同4月11日午後)、あるいは何かイベントが発生した時点で発行する予定です。
出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts110/STS-110-05.html
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