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NASAステータスレポート

飛行11日目(1)
STS-105 NASAステータスレポート#20
ジョンソン宇宙センター
2001年 8月 20日(月)午前5時(米国中部夏時間)
2001年 8月 20日(月)午後7時(日本時間)



本日、ディスカバリー号と国際宇宙ステーション(ISS)の宇宙飛行士たちは、互いに別れを告げ、ハッチを閉鎖して両宇宙船を分離する予定であり、新任の第3次長期滞在クルーはこれから約4ヶ月間のISSでの滞在を開始します。

ハッチの閉鎖は、米国中部夏時間8月20日午前7時(日本時間8月20日午後9時)前を予定しています。ディスカバリー号の乗員、コマンダーのスコット・ホロウィッツ、パイロットのフレドリック・スターコウ、ミッションスペシャリスト(MS:搭乗運用技術者)のパトリック・フォレスターとダニエル・バリーは、地球に戻る第2次長期滞在クルーのコマンダーであるユーリー・ウサチェフとジム・ヴォス、スーザン・ヘルムズ両宇宙飛行士の支援を受け、南太平洋上、チリの南部沿岸の真西を飛行中の、8月20日午前9時52分(同8月20日午後11時52分)に、ディスカバリー号をISSから切り離す予定です。

スターコウが操縦席に着き、ディスカバリー号をISSの周囲で1周と1/4周回(flyaround)した後、8月20日午前11時12分(同8月21日午前1時12分)にスラスタを噴射して低い軌道に移り、ディスカバリー号はISSから遠ざかっていきます。

ディスカバリー号の7人のクルーは、スティングが演奏する「Brand New Day(新しい日)」の曲で、8月20日午前3時40分(同8月20日午後5時40分)に起床しました。この曲はヘルムズに家族や友人から贈られたものです。ヘルムズと第2次長期滞在クルー仲間は、軌道上での5ヶ月半の滞在を終了しようとしています。

ディスカバリー号の貨物室には、多目的補給モジュール「レオナルド」が収容されています。「レオナルド」は7,300ポンド(約3,285kg)に及ぶ機材、補給品、2台の科学実験装置ラックなどをISSに運んできました。そして、ISSで不要となった約2トンの機材やゴミ、それに第2次長期滞在クルーの私物などを収納して地球に戻ってきます。

第3次長期滞在クルーのコマンダーであるフランク・カルバートソン、パイロットのウラディミール・ジェジューロフ、フライト・エンジニアのミハイル・チューリンは、科学研究に重きを置いた滞在を始めようとしています。この滞在は、今年の暮れに第4次長期滞在クルーと交替することにより終了します。

さらに、ISSから分離した後ディスカバリー号のクルーは、シンプルサット(Simplesat)と呼ばれる、市販の安価なハードウエアの宇宙利用について調査する、小型の人工衛星を放出する予定です。この衛星はGPSを利用した姿勢制御と、自由飛行状態の衛星の指向方向の制御を実証することを目的としています。この衛星は、シャトルの貨物室後方の容器内からスプリングの力で放出されます。

ロシアの技術者たちは、8月21日午前4時24分(同8月21日午後6時24分)に、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から、無人のプログレス補給船を打ち上げる準備をしています。これはISSに向けて打ち上げる5機目のプログレス補給船です。このプログレス補給船は、現在「ズヴェズダ」サービスモジュールの後部に結合しているプログレスが切り離された翌日の、8月23日午前5時(同8月23日午後7時)過ぎに、ISSと結合する予定です。切り離されたプログレスは詰め込んだゴミなどと供に、大気圏に再突入して焼失します。

ディスカバリー号とISSは正常な状態で、平均高度246マイル(約395.8km)の軌道を90分で周回しています。次のステータスレポートは8月20日午後6時(同8月21日午前8時)頃、あるいは何かイベントが発生した際に発行する予定です。



出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts105/STS-105-20.html
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最終更新日:2001年 8月21日

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