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飛行7日目(1) 国際宇宙ステーション(ISS)の最初のモジュールの打ち上げから1,000日目となる今日、ディスカバリー号の宇宙飛行士たちは、米国中部夏時間8月16日午前4時(日本時間8月16日午後6時)過ぎに、ミッションスペシャリスト(MS:搭乗運用技術者)のダニエル・バリーに夫人から贈られた曲、トム・パクストン(Tom Paxton)の「Marvelous Toy(すばらしいおもちゃ)」で起床しました。 午前9時30分(日本時間8月16日午後11時30分)過ぎからダニエル・バリーとパトリック・フォレスターは、この飛行で初めての船外活動を行う予定です。この船外活動では、ISSのP6トラスに初期アンモニア充填装置(EAS)を取り付けます。このEASには必要時に使えるようにISSの冷却システムで使う予備のアンモニア(冷媒)が充填されています。 船外活動クルーはまた、サンプル試料を宇宙環境に曝露させる実験装置をISSの外部に取り付ける予定です。MISSE(Materials International Space Station Experiment)と呼ばれるこの実験装置には、スーツケースのような容器2つの中に、約1,500個のサンプル試料が取り付けられています。これらのサンプルは、約1年間ISSの外部に設置されたままにされ、その後、解析のために地球に持ち帰えられることになっています。 ディスカバリー号のコマンダーであるスコット・ホロウィッツは、6時間半の船外活動を行っている間、シャトルのロボットアームを操縦し、パイロットのフレドリック・スターコウは、シャトルの船室内から船外活動を指揮する予定です。この船外活動は、ディスカバリー号のエアロックから行われます。 2回目の船外活動は、土曜日(同日曜日早朝)に予定されています。バリーとフォレスターは、この船外活動で、来年ISSに取り付ける予定のトラス構造体用のヒータ電力の供給ケーブルを取り付ける予定です。 ISSでは、「ズヴェズダ」サービスモジュールのコンピュータが再びISSのジャイロスコープの制御を担当し、ISSの姿勢制御を開始しました。午前5時(同8月16日午後7時)過ぎにロシアのフライトコントローラがズヴェズダのコンピュータに新しく改良されたソフトウエアをインストールした段階で、この切り替えは行われました。ISSの運用への影響も無くコンピュータの改良が完了するまでは、ディスカバリ号がISSの姿勢制御を行っていました。 バリーとフォレスターが、船外活動を行っている間に、第3次長期滞在クルーのコマンダー、フランク・カルバートソンとパイロットのウラディミール・ジェジューロフ、フライトエンジニアのミハイル・チューリンは、地球への帰還に備えて「レオナルド」多目的補給モジュール内に機器や補給品を収納する作業を続ける予定です。イタリアが開発したこの与圧モジュールは、約3,170kgの機器や補給品、2台の科学実験装置ラックをISSに運んできました。 カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から1998年11月20日に「ザーリャ」モジュールが打ち上げられて以来、ISSの宇宙滞在が1,000日目となるのを記念して、今朝、7時10分(同、8月16日午後9時10分)にカルバートソンと同僚のクルーは、記念のスピーチを行う予定です。 ディスカバリー号とISSは、全てのシステムが正常に機能しており、平均高度244マイル(約393km )の軌道を90分で周回しています。次のステータスレポートは午後6時(8月17日午前8時)頃、あるいは何かイベントが発生したときに発行する予定です。
出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts105/STS-105-12.html
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