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飛行12日目(2)
天候が許せばエンデバー号とその7人のクルーは、新世代のロボットアームを国際宇宙ステーション(ISS)に取り付け、480万マイル(約772万km)におよんだ飛行を成功裏に終了して、明朝ケネディ宇宙センターに帰ってくる予定です。 明日の着陸の準備として、コマンダーのケント・ロミンガー、パイロットのジェフリー・アッシュビー、フライト・エンジニアのジョン・フィリップスは、エンデバー号の飛行制御システム、可動翼、制御用ジェットを点検しました。ミッションスペシャリスト(MS:搭乗運用技術者)のクリス・ハドフィールド、スコット・パラジンスキー、ユーリー・ロンチャコフ、ウンベルト・ギドーニは11日間の飛行で使用した機材の大半を片づけました。また本日は、7人のクルーメンバーが全員、しばしの休息時間をもらってくつろぎました。 フロリダの着陸予定地点では、明日は降雨や突風などが予想されており、天気はあまり良くありません。カリフォルニア州の代替着陸地点であるエドワーズ空軍基地はエンデバー号の帰還に対応するよう要請されています。これで帰還時のフライトダイレクタであるリロイ・ケイン氏とフライト・コントローラが、エンデバー号の帰還方法を検討する際の選択肢が増えることになります。 エンデバー号が明日ケネディ宇宙センターへ着陸する機会は2回あります。最初の機会では、米国中部夏時間5月1日午前6時55分(日本時間5月1日午後8時55分)に軌道離脱噴射を実施し、着陸は午前8時4分(同5月1日午後10時4分)となる予定です。1周回後にも2回目の機会があり、このときは軌道離脱噴射が午前8時31分(同5月1日午後10時31分)で、着陸は午前9時39分(同5月1日午後11時39分)となる予定です。 エドワーズ空軍基地にも午前11時11分(同5月2日午前1時11分)と、午後0時47分(同5月2日午前2時47分)の、2回の着陸機会があります。フライトコントローラは夜通し両着陸地点の天気を監視し、エンデバー号の帰還方法を検討する予定です。 エンデバー号のクルーは4月30日午後11時41分(同5月1日午後1時41分)に起床し、5月1日午前3時(同5月1日午後5時)過ぎから帰還の準備を開始する予定です。 一方、ソユーズ宇宙船で3人のクルーが到着した国際宇宙ステーション(ISS)では、第2次長期滞在クルーコマンダーのユーリー・ウサチェフが、まず安全に関する全般的な説明をおこないました。説明の中でISSシステムや避難経路も紹介されました。それから、各クルー専用に製作されたソユーズ宇宙船の座席を2機のソユーズ 宇宙船間で入れ替えたり、「プラズマ」結晶実験装置の準備、ソユーズ宇宙船 からISSへの若干の荷物の搬入作業を行いました。 つぎのステータスレポートはエンデバー号の着陸後に発行する予定です。
出典:
http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts100/STS-100-24.html
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